間違った認識の企業もまれにある
子供や部下などの目下に対する教育を考えてみたいと思います
老子の言葉に
天は万物を生みてこれを所有せず
万物を育ててこれを支配せず
現実を現実としてあるがままに受け入れ
物事がそれが進みたいように自然に前に流れさせてやりなさい
とあります
自然界の法則でいえば、子供を産んだ親とはいえ「子は所有物ではない」
懸命に育てるのだが「子を支配しようとしてはいけない」
と説いています
昭和の企業にわりと多かった教育が
強育・・・とにかく強く育てるという教育です
結果を出すまであきらめない強さ、踏まれても立ち上がる強さなど「しぶとく前進すれば何とかなった時代」といえそうです
狭育・・・広い視野を持たせず、企業の都合の良い思考の人間に教育することです
社会主義の国家のように不満分子や、組織に都合の悪い考え方は正しかろうが悪として排除したがります
狂育・・・ビックモーターが問題となりましたが、利益を出すために明らかに非常識な方法を社員に強要する教育で、利益の為なら手段を択ばずという思考です
昭和入社が管理職などからいなくなり、令和の企業教育ではさすがになくなりましたが『その時代環境にあった教育』というものがあります
ただ、どの時代にも変わらない教育の考え方があると思いますので、それを考えてみたいと思います
何を教えるべきか
子供に「なんで勉強するの?」「なんでいい学校へ行かなきゃならないの?」と聞かれ、ベストアンサーができなかった親は多いと思います
でも多くの親は教育を重視しています
また老子の言葉ですが
魚を与えれば一日食べていける
魚の釣り方を教えれば一生食べていける
ようは魚の釣い方り方という技術を教えることが教育ということになります
子供の最終的な教育の目的は『一人で自立して生きていけること』なのです
新入社員研修でも大きく分けて『知識・やり方・考え方』を教え、人の助けがなく一人で仕事ができるようになる=一人前になることが目標です
いつまでも親や先輩社員が面倒をみてるわけにはいかず、自立して生きるのはどの動物でも同じです
『人』という字は、大地に両足でしっかり立っているという姿を現しています
独り立ちできるようにすることが教育の基本のようです
日本流プロの育て方「守破離」
守破離(しゅはり)とは、茶道や華道や武道などの『道』のつく技の世界における人財育成プロセスです
①まずは先人の教えや師匠の教えを忠実に守る
②次に習得できたらその型を破る
③最終的には独自に発展させ、型から離れた己のスタイルを確立する
という『その道を究める』教えです
イチロー選手がよく「基本・基礎」と言いますが、これができていないと技が未熟のままになります
基本・基礎ができたら師匠は「自分で考えさせる」という、少し突き放した教育スタイルをとります
そして自分独自の技を創り上げる
常に初心を忘れず基本に忠実でいることが重要とし、独創性を創っていく教育プログラムです
守破離はビジネスの場にも活用できる、日本の教育のカタチだと思います
最終的には師から自立し、我が道を行くプロを育てることが企業の教育なのだと思います
最終的には師から自立し、我が道を行くプロを育てることが企業の教育なのだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました