ポジティブの方がいいとは言われるが・・
私達は「ネガティブよりポジティブの方がいい」となんとなくわかっています
「何かあった時、うじうじ考えてるより明るく前に進む方がいい」
「会社が悪い!政府が悪い!社会が悪い!など周りのせいにせず、自分で考えて動いた方がいい」
という姿勢は極めて正しいのはわかります
私の同期が「世の中は前向きにとらえた方がいいとはわかっているが、後ろ向きにしかとらえられない」とよく口にしていました
南米やアフリカの人はセロトニンが多く楽観的で、欧米人も楽観的な人が多いが、東アジアは7割がセロトニンが少ない人々で不安症といいます
たしかにまだマスクを取らない人の方が多いです
東アジアでも日本人は8割以上の人がセロトニンがSS型と少ない不安症だらけの国です
自殺者が多いのはマイナスですが、作る製品が壊れにくく、接客をすれば『おもてなし』などと世界に評価されています
「クレームが来たらどうしよう」という不安症から来ているプラス面です
これは気質なので改善するのは困難ですから利点として活かした方がいいと思います
IQの高い国が、日本・台湾・香港・韓国と東アジアに集中しているのも関連性があるのかもしれません
ネガティブはよくない??
ポジティブってなんでしょう?
米国では『ポジティブ心理学』などが叫ばれてますが、なんでもかんでも明るく前向きにとらえるものではないようです
精神科医の樺沢 紫苑さんの話だと
「ネガティブな人が無理してポジティブになる必要は全然ない!」
「ポジティブとは自己固定のことでポジティブ心理学というネーミングがおかしい!固定心理学とネーミングすべき」と語っています
「私ってネガティブだけど、それでいいと思う!」と固定してしまえばポジティブということです
セロトニンの少ない日本人が無理してセロトニンの多い民族のまねをする必要はありません
「心配性ゆえのメリットもたくさんある!」と固定してしまった方がいいということです
日本のスポーツ選手はよく練習するし、日本人はよく気が廻り勤勉です
改善困難な短所に嘆くのではなく、長所として固定してしまう方がポジティブな生き方だということです
現代は『情報民主主義』の時代なので情報にあふれています
「運動をした方が頭が良く働く」
「寝不足は脳のパフォーマンスを下げる」
「筋肉は付けた方が病気のリスクは下がる」
などは個人的に確信しています
「○○を食べた方がいい」
「痩せている方がいい」
などは半信半疑状態です
情報が新しく上書きされていくからです
「ポジティブに何でも考えた方がいい」は欧米人には当てはまり、日本では人それぞれなのかもしれません
情報民主主義は『情報選択力』が重要になってきそうです
メタ認知力って大事
『メタ認知』という心理用語があります
メタとは「より高次元の」という意味で、自分の観ている世界をもう一段外側から観るという意味のようです
メタ認知を調べると「自分の認知活動を客観的にとらえる、自らの認知(考える・感じる・記憶する・判断するなど)を認知すること」 とあります
ようは自分に起こってきた相手に、驚いたり、怒り返したり、怯えたりするのとは違い「どうしたんだろう?ストレスたまっているのかな?」など一段上の次元から見ることです
何か悪いことをしようとすると、人間には『自分自身で自分を監視するシステム』が働き、不快感を覚えるようになってます
「こんなことしちゃいけない」
「こんなこと言っちゃいけない」
と感じるように出来ていますが、相手を攻撃する人は「この人のことを想って言っている」「ここで言ってあげなくちゃ」など、自分の行動を正当化しているので、逆にドーパミンなどの快楽ホルモンが出ています
特に親は言葉でのやり取りがまだ未熟な子供に対しては要注意です
社会に出てからも自分を攻撃してくる人はいます
この場合はメタ認知で、相手を高次元から見つめて対応することがポイントです
次から次に入り込んでくる情報の中で『有益なものをつかむ』ということは大事だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました