人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人間関係

親子だから・・に甘えてはならない

日本の殺人の半分は親族間

母という呪縛・娘という牢獄 』という齊藤 彩さん著の本があります

受験をめぐる娘による母親殺害の事件の記録です

娘のあかりさんは幼少期から学業優秀で中高一貫の進学校に通っていたが、母・妙子さんに超難関の国立大医学部への進学を強要され、なんと9年にわたって浪人生活を送っていますから、10代で大学受験を始めた娘さんは30代手前になっています

9浪って、どのくらいの苦労なのか想像もつきません

現実の自分の偏差値は58(国立大の偏差値は同じ数字でも私立よりだいぶ高いです)

実際の国立大医学部の偏差値は68

この差の10をお仕置きだと棒で叩かれたと言います

20代中盤まで風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった母娘ですが、あまりの母の厳しさが娘に殺害を決断させるに至ります

母を殺した娘はツイッターに「モンスターを倒した!これで一安心だ!」とツイートしています

当然誰も気が付きません

娘の人生を最高のステージに押し上げたい母親

母親の希望をかなえてやりたい!母親に認められたい娘

この美しい光は実現が長期に難航するにつれ深い闇になっていきます

世間は「仲の良い親子だ!」「一つの目標に向かって一直線になっている羨ましい親子だ」と見えていたはずです

殺人事件の半数は親族によるものと聞いて驚きました 

親族以外では知人・友人・職場関係者と続き、全く面識にない人に殺される確率は14%のようです

自分との距離が近い人ほど関係維持に注意しなければならないようです

「親子だから・・・・」

「親は子の為を思って・・・」

「うちの子に限って・・・」

など考え直さなければならないのかもしれません

子供は愛着だけ強ければ十分成長していきますので、親の一方的な想いは無くても子は育ちます

老いを考える

映画ロストケア 』を観てきました

非常に模範的な介護士が3年間で43人を殺害

介護現場の矛盾、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味を問う 作品です

殺害動機には父親の介護経験が強烈に影響しています

目を背けたくなるような辛い介護の現状が壮絶かつリアルに描かれており、 誰もが訪れる『老後』『介護』『死』について「考えなければいけない」と感じさせられると思います

2016年に神奈川県相模原市の知的障がい者福祉施設で元職員が19人を刺殺した「やまゆり園事件」などもありました

重度の介護老人・重度の知的障がい者を近くで見続けていて『生きている方がかわいそう』という想いが殺人に直結します

法治国家では絶対に許されない行為ですが、そこに至るまでの過程は考える必要があると思います

映画PLAN 75という映画も上映されています

こちらはAmazonプライムで視聴しました

少子高齢化がさらに進んだ近未来の日本で『75歳以上の高齢者が死を選択できる』という『プラン75』という制度を政府は施行するという内容です

倍賞千恵子さんが制度に苦しむ高齢者を演じています

見ていて不快に思う人も多いと思いますが、決して他人事ではない超高齢化社会問題を定義している作品だと思います

近い将来、先進国では『安楽死』が必ず議論されてくると思います

安楽死については『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE』で表現されています

『安楽死』を望む人は増えてくる・・・と思います

人は見たくない現実は見ない 考えたくない現実は考えないところがありますが、老・病・死が目の前に迫ってから考えるより、確実に訪れる老後を普段から考えておくことは大切なように思います

私は祖祖父・祖祖母・祖父・祖母・父・母と6人の身内の死を目の当たりにしてきましたが、それでも考え足りないような気がします

仏の教え『四苦八苦 』を考える

私達は四苦八苦という熟語をよく口にします

「四苦八苦」とは仏教用語のひとつで、人が感じる苦悩を表すことばです

これはブッダが挙げた8つの人の苦悩のことを表します

四苦とは

①生(しょう)・・・生きる苦しみ

②老(ろう) ・・・老いる苦しみ

③病(びょう)・・・病気の苦しみ

④死(し)  ・・・死んでいく苦しみ の4つです

ブッタは「生きること自体苦しみ」と説いているんですね

続いて

⑤愛別離苦(あいべつりく)愛する人との別れる苦しみ

⑥怨憎会苦(おんぞうえく)憎む人のいる苦しみ

⑦求不得苦(ぐふとくく) 欲求が手に入らぬ苦しみ

⑧五陰盛苦(ごおんじょうく)心身を想うようにコントロールできない苦しみの4つを合わせて八苦を指します

歳を取ったり病気になったり死ぬことと同じように、生まれることもその先に待つ苦しみに出会うという意味で「苦」だと説いているのが考えさせられるところです

生きるということ自体苦しみなのです

生まれてきた時点で人は「苦」を背負っており「苦」と付き合いながら生きていくという人生観は厳しいとらえ方といえます

ブッタのいう「苦」とは「思い通りにならないこと」を示しています

生まれること・老いること・病になること・死ぬことが思い通りにならないことは理解できます

思い通りにならないことを思い通りにしようとすると摩擦が生じます

思い通りにしようとする自我を捨てよ!』というのが仏教のエッセンスのようです

最近はビジネス目的の宗教が世間を騒がせていますが、本来の宗教は生き様の哲学のような気がします

生まれてくることは思い通りにならず

老いていくことも思い通りにならず

病気になることも思い通りにならず

死んでいくことも思い通りにならず

子供の想いも思い通りにならず

凡人は凡人なりに考えておこうと思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています