「王」という字の意味
王様の「王」という字は『天』『人』『地』を束ねるという意味があるそうです
3つの横線を1つの縦線が串刺しにしているカタチです
『天』の氣・・・神と信仰
『地』の氣・・・農作物=食と領土を守る
『人』の氣・・・領民を守る
をそれぞれ治める力がある人のことで、単なる権力者ではありません
国を治めるTOPは「ローマの五賢帝」などのように非常に賢く・人格的にも素晴らしい人の時代もあれば、暴君や暗帝・愚帝の場合もあります
国民にとっても、社員にとってもTOP次第でいい時代になったり、暗い時代になったりします
小さな世界では部長・課長・支店長なども小集団の王です
家庭での家長や兄弟の一番先に生まれたものもそうなのかもしれません
中国三国志を見ても、実力者・曹操孟徳より人徳者・劉備玄徳の方が人気は高いです
日本一のトヨタの社長が立派な方でよかった !
自動車経済評論家の池田直渡氏が語っていましたが、日本の経済は「トヨタ一本足打法」と言われるぐらいトヨタの業績に依存しているところがあります
豊田社長と池田氏が会話した時に
「どうか日本の応援団でいてください」
「トヨタの応援団である必要はまったくないです」
と言われたそうです
これには池田氏も非常に感銘を受けたと言います
個人的にも日本を代表する企業の社長がこのように立派な方で良かったと思います
「俺は正しい!お前は間違っている」というような論戦が好きな人がいますが、立場は違えども『国のことを思っている人同士がお互いの誤解によって消耗し合う』のは無駄な文化に見えます
私も支店長時代「俺は間違いを犯したことはない」「俺は常に正しい」という営業部長が上司のことがありましたが、最も暗黒時代でした
トヨタの社長のように天の氣・地の氣・人の氣を見事にまとめ上げるリーダーが多ければ日本はまだまだよくなると感じます
組織は解決すべき問題の複合体
中国の古い言葉に
「大国を飢えさせるのは猛獣を飢えさせるのと同じ」とあります
弱肉強食は自然界の摂理とはいえ、人間は動物とは一段上の生き物で、長い歴史の中で〈知性〉〈品性〉〈理性〉を発展させてきました
戦争は悲惨で多くの人が悲しむ
奴隷制など人種の上下差別は悪行
長い年月をかけて人類は学習を重ねてきたはずなのに21世に入った今も戦争が勃発します
投資家などは「遠くの戦争はチャンス」などと言いますが、多くの人は平和であることを望みます
人民の望んでいることに反する行為はもっともやるべきではないことです
国家も企業も『解決すべき問題の複合体』で、問題は常に存在しています
リーダーは決まり切ったルーティーンワークをやるためにいるのではありません
サラリーマンのやっている仕事の70%は同じことの繰り返しと言われていますが、いずれはAIやマシンが行うようになります
リーダーは、次元の高い創造的・システム的な仕事が中心となり、問題を発見し、あるいは創造し、状況を先取りするカタチで解決するエキスパートとして存在を認められています
リーダー次第では日本はまだまだよくなっていくと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました