年齢と共に強くなる共感力
新入社員時代に営業に配属された時、先輩のTOPクラスの営業マンが「人に興味のない奴はむいてない」と力説していました
当時はピンとこない言葉でしたが、教育企画部に移り新入社員教育をするようになるとよくわかります
『共感力が強い人間は顧客が創りやすい』ので営業成績がやはりいいのです
大学を出た頃の20代前半は共感力にかなりの個人差があります
そもそも子供の頃は誰でも共感力が弱いです
いじめなども相手の痛みを理解する共感力が希薄で、面白い・楽しいが勝ってしまう故にエスカレートしがちです
賢い子は早くから強い共感力を持ち合わせていたりしますが、大概は少しづつ身につけていきます
「親の心子知らず」などと言われる所以です
怖いのはほぼ大人と体力や腕力が同じになる年代で、特に男の子の場合は『腕力は強いが人の気持ちはわからない』という時期が続きます
受験やスポーツなどで長く高い目標設定をし、攻撃・前進本能をそちらで燃焼させることがポイントです
シニアも頑固になると共感力は低くなり危険
サイコパスでもない限り年齢と共に共感力は強くなってきます
怖いのはやはり「人に興味がないこと」で「最近の若い奴らは・・・」などの理解しようとせず否定ばかりしていると共感力は強くなりません
頑固は共感力を弱めます
「プーチン大統領は71歳で危険だよ!頑固になってきて、残りの人生でやり残したことをやり切ろうとする」と分析する政治評論家がいましたが、この年代は権力を持ちすぎると非常に怖い年代だそうです
シニアはより頑固になるか、より柔軟になるかの二方向のような気がします
自分の側近で身を固めた習近平国家主席も69歳で台湾進攻が心配です
「世代が違いすぎる部下に嫌われないようしなきゃ」
「孫に嫌われないようにしたい」
と生きていると窮屈に思えたりしますが共感力が高いシニアになります
鶴の一声で人が動く『俺様主義』のポジションにいると共感力は無くなっていきます
「誰の目も気にならない」「誰にも批判や意見されない」という状態はある意味怖い状態です
人の気持ちがよくわかるがゆえに、すぐ同情してしまいお人好しで損ばかりしている・・・こんな人の方が長い目で見れば人生幸福な人が多いような気がします
共感力の高い人と低い人の違い
共感力とは『他人の気持ちを察する事ができ、気持ちに寄り添いながら共有する事ができる力』のことです
相手の思っている事を理解して「わかるよ」「自分も同じ気持ちだよ」と共に感じる事ができる力です
共感力が低い人は『周囲の人への関心が低く、他者が今どのような気持ちにあるかなどを知ろうと思わない』人です
相手が話していてもあまり関心を持たず、話の腰を折ったり、自分の話をする傾向にあります
常に自分を中心に物事を考えてしまうところがあります
共感力が高ければ、人と仲良くなるのも早くコミュニケーションも円滑に進みます
共感力の高い人はかなり自分とは違う考えの人とでも「誰にでも共感できる部分がある」と考えているため、自分と相手の共通点を見つける事ができます
相手と自分との共通点を見つけ出す行動は「相手のことを知りたい」という欲求がなければならず、日頃から人へ興味を強く持っている人といえます
共感力が高い人は聞き上手なので、共感して話を聞いてくれる姿勢ゆえに話も弾みやすく、本人が思うより好かれている人が多くいます
これからのリーダーは『サーバント・リーダーシップ』と呼ばれる「共感」と「傾聴」を重視するというリーダーシップスタイルが注目されており、共感力を高めることはリーダーシップスキルを上げることにつながります
優れた心理カウンセラーも心理学の知識が素晴らしい人ではなく「共感力」「傾聴力」に長けた人が問題を解決します
「聞き役ばかりで損をしている」
「お人好しで頼まれてばかり」
は『徳』が蓄積されて、結果的には幸福に見えます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました