人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
採用を考える

早期離職者を採用しないためには

定着率の悪さに悩む日々

私のキャリアで一番長かったのは営業部門ですが、次は採用教育部門です

採用にいると『若手社員の退職理由』に非常に興味をもちます

営業だと長期的な成績低迷が原因であることが多く、支店長時代も「売上が悪いと辞めてしまうかも?」と結構気を使っていました

次は希望部署へ配属されなかったが多かったです

商品開発や人事・経理などの管理部門、企画系の部門はほとんど退職者がいませんでした

現在はリゾート部門=宿泊業の採用・教育を担当していますが、とにかく定着率が悪いです

「新入社員研修をしっかりやれば定着率は上がる」と最初の会社で言われていたので、私が来てからは1年目・2年目の研修は充実させました

以前は夏までに過半数が退職する職場だったようですがそれは無くなりました

それでも1年もたずに退職者が出ます

「これじゃただの延命処置にしかなってない!10年は在籍させないと」と考えてましたが根本的な理由がわかりません

外食産業・宿泊業は群を抜いて若者の定着率が悪い業界ですので、事あるごとに全国の採用・教育担当者と話していました

大阪の採用・教育担当者も異業種から来ましたが、同じ疑問を持っており20%近くの人間は世界が歪んで見えているというが、その20%がかなり集まってきていると分析していました

歪んで世界が見えているものが多く集まればさらに歪んでいきます

社会を歪んだ目で見ている人も多い

人間性の良し悪しは全く関係ありません

難関大学の出身者ばかりが集まっている大企業では、競争の原理が強く働き、熾烈な足の引っ張り合いがある企業も多いでが定着率はいいです

以前「ケーキの切れない子供達」に衝撃を受けてブログを書いたことがあります

誰も置き去りにしない社会のカギ今まで脳の特性・スペックは大差がなく「努力で変わる」という考え方が主流でしたが、これからは〈脳科学〉〈行動心理学〉などの進歩と連動して『教育・職業の個別対応』を深く考えて行ってもいいのではないかと思います...

少しずるいですが、ブログを書くような方は境界知能付近のグループはいないので、今日は境界知能付近にいる人達について書きたいと思います

このようなグループは「ブログを書こう」というような知的欲求はまずないです

下図を見れば大阪の採用・教育担当者が言った『20%の人間は世の中が歪んで見えている』というのもよくわかります

逆にIQが120以上でも生きずらさを感じるようです

IQ120の子供が友達に「どうして毎回テストが100点なの?」と聞かれ、逆に「教わったことしか出題されないのにどうして100点じゃないの?」と言い、とうとう東大に入るまで友人は出来なかったそうです

 以前、紹介した「ケーキの切れない子供達」では少年院にいる未成年たちはかなり社会が歪んで見えると語っています

「ケーキを3等分して」と言ってもベンツのマークのようにはなりません

社会が歪んで見えるグループは実際何%かはわかりませんが、強弱はあるにせよ30%近くいるのかもしれません

採用業務はプロ野球のドラフト会議のようなものでなく自由競争なので、どうしても優秀な人材は優秀な企業に採られてしまいます

またサービス業の就業者は70%以上を占めますが、非効率で人を多く抱え過ぎている業種が多いです

製造業は人の1/3をマシンに代替えし、人員減が行われ効率化ができていますので労働生産性は世界レベルですが、サービス業はマシンへの代替えが進んでおらず非常に非効率的です

マシンに代替えできないとどうしても一人当たりの分配率は低くなります

AI化が進めばさらに製造業は人員を縮小し、一人当たりの生産性は上がっていくと思います

日本企業が指摘されている「労働時間が長いわりに生産性が悪く給与が低い」の大部分はサービス業が原因とされています 

決して優秀な人材は大企業に行ってしまうばかりではありません

小さな会社でも優秀な学生が集まる会社はあります

人間の身体が多くの細胞で出来てるように、企業も多くの人で構成されています

栄養が食事から摂取されるように、優秀な人材は採用業務にかかっていると思います

早期離職タイプを見分ける適性検査

最初の会社では「難関大学だけに絞って採用しろ」という採用業務もしたことがありますが、今はとにかく人手不足の業界で「選考基準はゆるゆる採用」です

自分は「穴の開いたバケツに水を注いでる仕事」ではないかと考えることもあります

退職理由も以前の会社から見ると「なんとなく嫌になっちゃった」にしか見えないことが多いです

『原因自分論』の管理職が少なく『原因他人論』の管理職が多い現状もありますが、歪んで社会を観てる人間を採用していれば先のことを考えずに気分で行動=退職が多くなります

中間採用でも「旅館・ホテルは10件以上経験している」という強者もいます

本人は「経験豊富」とアピールしてきますが、異業種から来た私からすると「転職くせのついた腰の軽い人間」にしか見えません

本社も「宿泊業の退職者数は異常」と判断し、新しい適性検査を導入しました

早期に退職する人間が正確にわかるのですが、最初に受けた30数名の専門学生はなんと全滅!

これは「すぐ辞める学生ばかり入社させていた採用側に責任あり」と明確にわかる結果でした

大学生は全員通過しましたが、専門学生と高校生は9割以上が適性検査で不採用という驚きの結果に

これでは学校側にも「採用の壁が高過ぎる企業」と判断されてしまうので専門学生の基準は下げました

合格率が大きく下がったので適性検査導入後はかなり多くの学生を志望させなければならなくなりました

逆に離職率は減るので採用数は適正人員になります

大学生の検査は21歳・22歳専門学生は18歳・19歳なので、この2年の成熟度の差ではないかと言われています

この年代は年を重ねるごとに脳がバージョンアップされていく発育期です

最初のうちはあまりにも落とされるので「AIの判断で人の合否を決めるのか!人は人が判断する」と皆ぼやいていましたが、今では辞める人間はあらかじめわかる検査とありがたがっています

現場の上長だけのせいではなかったのです

認知機能に問題があると 物事を判断する力 未来を予測する力が弱くなります

歪んで世界が見えている人間は

1.認知機能の弱さ

2.感情統制の弱さ

3.融通の利かなさ

4.不適切な自己評価

にプラスして身体的不器用さがあるのが特徴のようです 

歪んで見える人は退職理由が理論で語れず、計算も出来ていない場合が多いです

ジョブ型雇用に変わっていくこれからの社会で「50歳までいてほしい」とは思いませんが、新卒で入社した企業であれば10年前後はいてほしいもので、30代中盤から40代中盤でステップアップ転職するのは良いことだと思います

AI時代は中流レベルの仕事が奪われるので、仕事はクリエイティブワーク』と『マックジョブ』に2極化されていきます

『人によって結果の違う仕事』『Aさんでないとできない仕事』のクリエイティブワーク

『誰がやっても結果が変わらない仕事』『Bさんでなくてもいい仕事』のマックジョブです

歪んでみている人たちはマックジョブに集まってきます

宿泊業自体マックジョブが9割を占めるので『歪み組』を採用しないノウハウが重要になってきそうです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

 

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています