雇用変化の転換期のX世代
長野県の善光寺御開帳の年だったので、最初の会社の同世代の有志が久々に長野市に集まりました
まだ会社に残っている同期は「今はうちの会社も45歳~50歳前半で役職から降ろされるんだよ」とぼやいてました
私が「その分、定年が延長されただろう?今はジョブ型雇用にシフトしてきて・・・」とブログにいつも書いているような説明をします
大企業はジョブ型雇用シフトにかなり真剣に取り組んでいます
そもそも採用企画部などという人事部から独立した部署があって、東京と大阪に採用本部があって、毎年百数十名の優秀な大学生が入ってくるが支店などは増えていなければこうなります
採用力がある企業は『人手不足になる恐怖』がありませんので雇用に対してはクールでドライになります
「同業種の中小企業がお勧めだよ!優秀な管理職を求めている会社が多いいよ」
というと「たとえばどこ?」と食いついてくる人と、全く無関心な人と極端です
いつの間にかゲームが変わっていた
社会に出た時は〈終身雇用〉〈年功序列〉で親世代もそう生きてきました
ファミリーマートの社長が「サッカーの試合をしているつもりだったが、いつの間にかラグビーになっていた」と発言したことに妙に共感をおぼえましたが、終身雇用からジョブ型雇用に変わりつつあることは皆「今日初めて知った」という感じでした
「若い奴らが支店長になれないなとわかるとすぐに転職するのは、そういうことだったのか?!」
「ビズリーチなどのキャリア転職会社が増えたのもそのせいか」
〈終身雇用〉〈年功序列〉の頭でいたので「スキルを磨いて次にステップアップするキャリアプラン」にはついていけないようです
Y世代の半分はジョブ型雇用を望んでいたし、Z世代は「理想の生き方」と受け入れています
ただ
・日本の労働法では解雇は非常に難しい
・採用力が弱い企業は「できるだけ長くいて欲しい」と思っている
などから終身雇用はまだまだ健在といえます
ただ「新卒で入社して、役職と給与が上がっていき、定年時にはMAXの役職」が変わったということです
変化に対応できずうつ病に
今までバリバリやってきて精神的にもタフなのに、社会変化に直面しうつ病に・・・というX世代が増えているそうです
医学の進歩や生活環境の向上、食に対する知識の向上で人生100年時代と言われるほど寿命は延びたのに「役職から降ろされ、給料は下がり、定年が伸びた分が苦痛」とサラリーマン人生の後半が苦役のようになってしまっています
これにより『初老期うつ病』という、人生に新鮮味が感じられず、何を見ても心が動かない状態になってしまう人が多いそうです
「このまま歳を取っていくのか・・・」という虚しさから次第に気力を失い、活動力が落ちてしまう
体力の衰えも加わります
『鬱』という字は何か密集して詰まった状態を表すそうです
「社会は成果主義にシフトしているし、その方が経済が活性化する」
「自分は長い間、忠実に会社のために働いてきたのに」
「社会は良くなるために変化する」
「かつての部下の下で働くのは惨めだ」
様々な考えが絡み合って雑草だらけの思考状態になってしまいます
昔、米国研修で「日本のサラリーマンはまじめで、人生を茶化すゆとりが無い」と言われたことがあります
当時は「真剣みが強いのだからいいではないか」と思っていましたが「柔軟さが不足してる」と言いたかったのではと考えたりします
瀬戸物と瀬戸物がぶつかれば壊れてしまうが、スポンジならば壊れるとは無縁です
人生や労働にもう少し茶化してみる姿勢が大切なのかもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました