子供は海外に出すと決めた!という親
日本の未来に対してはあまり明るく予測する人はいません
昔に比べ最近の日本の未来を暗く予測する人達の言い方は客観的で具体的です
とあるリフォーム会社の女性社長
「中学生の娘は海外に出す予定!これからの日本ではかわいそう」と真面目に語ります
「たしかに日本に明るい材料は少ないですが、少子高齢化が進んでも〈人口〉〈高齢者率〉など日本は30年後に今のイギリスくらいですよ」と言うと
「もう娘もそのつもりだし、語学の習得など準備は進めている」とのこと
戦後の貧しい頃の日本は海外に仕事を求めて移住していきました
現在は逆に受け入れている側です
ただ、日本の現状の苦しさは小さな会社の経営者だからこそリアルに感じているようです
新型コロナウイルス感染拡大で大学生にも再び就職氷河期到来か?と思っていましたが人手不足問題の方が大きく、まずまずの売り手市場です
にもかかわらず学生は将来の日本に期待せず新たな進路を考えています
「若者の大量流失が始まる」と主張する人は多いです
「これから日本が成長するにはどうすべきか?」と語る人がめっきり減り「どこの国のどのような仕事がいいのか」を語る人が周りには増えてきました
東大生の企業選びに変化
東大生の就職先ランキングには2010年にはゼロだった外資系企業がベスト10に4社も入っています
特にコンサルティングが人気となってきています
上位20社にコンサルティングが6社です
今後は外資系がどんどん伸びてきそうです
東大生が企業選びに重視することが
1.自分がやりたい仕事であること
2.給料が高いこと
3.自分の成長が期待できること
4.自分の能力・スキルが活かせること
5.企業の安定性・成長性
となります
「自分の能力とスキルを活かして、やりたい仕事でいい給料をもらう」のが優秀な学生の目指すキャリアのようです
また「30年・40年の自分のキャリアを会社に託せない」ということをよく理解しています
「安定と挑戦どちらが重要?」と聞くと『挑戦50%』『安定28%』(残りはわからない)のようで「安定を求めて大企業に入っても30年安定するはずがない」という考えのようです
東大生の就職に対する考え方は他の大学生にも広がっていくと思います
新天地を求めチャレンジしていく
決して日本をディスるつもりはありません
治安もよく、インフラも整い、食べ物は安くて美味しいです
OECD加盟国の平均賃金では日本は35ヵ国中なんと22位で、世界の中で競争力のないものとなっています
人口減少に伴うグローバルマーケットの中での日本の地位低下も追い打ちを掛けます
縮み続ける日本には「若手が活躍する場はない」と頭のいい学生が判断するのもうなずけます
外国人経営者やアクティブな経営者で変革する企業もあると思いますが、変われない企業が大半とみられています
「新天地を求めチャレンジしていく」という若者が増えるのは非常にいいことですが、日本から優秀な若者が消えていくのは少し寂しい未来に思えます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました