知識社会は窮屈
私達は石器時代とは比べるまでもないほど進歩したテクノロジーの社会を生きています
テクノロジーの進歩と共に人類の頭脳は飛躍的に進歩しているのでしょうか・・・
人類の歴史の大部分を占めるのは石器時代で、私達の脳は基本的には石器時代と変わりません
稲作文化で定住生活になり、産業革命でテクノロジーが進歩しだしたのは人類史の中では直近の歴史と言えます
テクノロジーは使いこなせるが理解はしていない場合が多く、スマホの構造もよくわかっていません
石器時代の思考回路で四苦八苦しながら変化に対応しているのが現実です
産業革命以降は『知識社会』になりました
知識をもつものがお金や権力を手にする時代といえます
私が社会に出た頃はインターネットはなく、リクルートが学生に無料配布する就活情報誌が頼りでした
東京採用本部・大阪採用本部の他に5か月間名古屋・仙台・札幌・福岡などの大都市にも採用の拠点を置きます
「たかだか180人の大卒採用など東京と大阪でいいのでは?」と思っていましたが「本当に頭のいい奴は1%」「採用は関数」「できる限り入口を広げないとこの1%が確保できない」と考えていたようです
この『1%の頭脳』が『企業全体の1%』を占めることが上層部の目標だったようです
ちなみに『1%の頭脳』は増え過ぎても争いが増えるそうです
SilenceWar=沈黙の争いと呼び、我々が全く気付かない静かな争いが起こるとのことです
1%の頭脳が作る社会は生きづらい
・日本人の3人に1人は読解力が無い
・日本人の3人に1人は小学3・4年の数的思考力しかない
・パソコンの基本が使えるのは1割以下
・労働人口の30%がパソコンを触ることもできない
のが現実です
「そんなわけないだろ!」と思うでしょうが、そもそもブログを書いている方は〈パソコン使える〉〈国語力ある〉というフィルターを通過しているわけです
ちなみに日本人はPIAAC=読解力・数的思考の平均値は世界一位です
・先進国の成人の半分は簡単な文章が読めない
・先進国の成人の半分は小学3・4年の数的思考力しかない
・先進国の成人の20人に1人しかパソコンの基本が使えない
のが世界の現実です
『1%の頭脳』の人は自分たちの基準で物事を測るので私のような者には〈住みにくい社会〉〈面白みのない職場環境〉を作り『多くを置き去りにする社会』になります
就活生も時代は変われど大企業への就職希望者が多いですが、『1%の頭脳』のいない小さな会社の方が住みやすい環境である場合が多いです
中小企業の社長には『人間力』で見事に組織運営している方をよく見かけます
喜ばれる人になりなさい
石器時代の脳は複雑なことを考えるように出来てはおらず、私をはじめ多くの人は高度化した知識社会に適応するのに苦痛を覚えます
60万部売れた『人は話し方が9割』の著者松永茂久さんの書いた『喜ばれる人になりなさい』はこのような社会を生きるヒントが多く書かれています
『困った人を助けるために努力しなさい』
着ているものから食べるもの・・・『すべてのものは誰かのお陰で助けられている』
『相手の痛みを理解する力がもっとも大切』
帯に書かれている「編集者が5回泣いた」決して大げさではないです
ひと言に要約すれば
喜ばれる人になりなさい が人に目指すべき生き方です
頭脳明晰な人たちが作る進歩した社会
知識社会に窮屈さを感じる人達を置き去りにしない社会
この異なるベクトルが必要なのだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました