板垣死すとも自由は死せず
「板垣死すとも自由は死せず」
自由民権運動を推し進め、暗殺されかけた板垣退助の有名な言葉です
板垣は後に大隈重信とともに日本最初の政党内閣を組織した人物です
1889年は25歳以上の男子・直接納税15円以上で、選挙権があった国民は1%です
1925年普通選挙法公布により納税条件は撤廃され20%の国民に選挙権が与えられましたが、女性には選挙権がありませんでした
1945年の終戦により民主主義になった日本は、20歳以上の男女に選挙権が与えられます
2016年に18歳以上まで拡大し今に至ります
選挙当日会場に足を運ぶことができない人
〈当日は仕事〉〈入院中〉〈老人ホーム〉〈船乗り〉などの方用にも投票できる様々な制度が整えられています
現在の選挙権確立のために、多くの戦いがあったことをまずは知るべきだと思います
国民には無知であってほしい
「選挙なんか行ったって政治は変わらないよ」・・政治改正諦め派
「私みたいに政治に無知な人間が投票行くのも悪い気がする」・・よく知らないから派
いろいろな行かない理由はあると思います
政府は選挙会場に足を運んでほしいとは言いますが、実態は「国民には無関心であってほしい」と思っているのではないかと思います
「民」という字は「眼」から「目」をとった文字⇒「見なくていい=知らなくていい人々」という意味らしいです
民には「無知であってほしい」「知らずにひたすら働いてほしい」と願っているのかもしれません
税金も「富裕層から千円獲るより、庶民から1万円獲る方が簡単」と聞いたことがあります
猿は木から落ちても猿ですが、政治家は選挙で落ちればただの人です
企業が必死にマーケッティング分析して顧客の要望に応えようとするように、政治家も投票に来る有権者の要望に応えようとします
シルバー層がお得意様なら、その層に応えようとします
デンマークの若者はほぼ投票に行きます
政治への関心が高いので『大学までの学費は国が負担』だそうです
企業は売れなきゃ終わり
政治家は投票されなきゃ終わり
その為の顧客分析は真剣なんです
子育て世代の女性が多ければそれに合わせ
18歳19歳が多ければそれに合わせ
ミドル層のサラリーマンが多ければそれに合わせ
自営業者が多ければそれに合わせていきます
有権者としての「知」を深めていく
若い世代に「ドラゴン桜2の過激な発言は的を得てるんですか?」と聞かれます
「世の中の実態と仕組みを知らねぇってことがバカなんだよ」
「国家は“税金”を必要とすること、そして疑問を持たずに制度の下で税金を払い続ける馬車馬のような国民を求めるんだ 」
「なぜ社会はこうなってんのか、誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけろ! その時初めて馬車馬は人間になれる」
「搾取されるだけの人間になりたくなければ、不満ばかりいう人生を送りたくなければ、東大に行け!」
極めて的を得ていると思います
(東大には行けませんが)
日本の社会の仕組みを理解するうえで重要なキーワードは『源泉徴収』です
給料から先に30%引かれてから給料が手元に入ります
会社が儲けてはいません、国の代行をしているだけです
初任給をもらった新入社員には毎年聞かれます
「給料が〇〇万と聞いたんですが、なぜこんなに少ないんですか?」
それも最初だけで、だんだんマヒしてきます
給料から30%搾取され、残りは10%消費税で搾取される・・・という仕組みに気が付いている人は少ないかもしれません
王と奴隷
資本家と労働者
国と民
この昔から変わらぬ世の仕組みに楔を打つのであれば、死屍累々の屍を乗り越えて獲得した『参政権』で小さくとも一撃を食らわせることが重要だと思います
まずは行動、たとえ最初は無知でも政治に関心を持ってみるようになります
「私が投票した人、全然だめじゃん!」
でもいいと思います「次はこういう人だな・・・」は立派な進歩だと思います
行動を積み重ね、知識を積み重ね、精度の高い有権者になっていくのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました