昭和と令和は労働環境が大きく違う
昭和に生まれた思想が令和まで引きずられているものは多くあります
その中には大きく見直さねばならないものがあり『労働観』などもその一つです
かつての高度成長時代にあった日本では
・新卒一括採用 新卒就職率ほぼ100%
・入社から定年まで1つの企業に在籍する 終身雇用
・キャリアに応じて昇進していく 年功序列制度
こういう時代では積極的にキャリア開発に取り組まなくても ほとんどの労働者の人生は平穏無事だったといえます
平成に入ったからの
長引く景気の低迷
雇用不安
雇用形態の多様化
雇用の流動化
労働観の多様化
ビジネスのグローバル化
女性労働者の増加
労働者を取り巻く環境や状況は大きく変化しました
加えて「70歳まで労働を・・・」という長寿社会にもなりつつあります
テクノロジーの変化も加速感を増していきます
学習期20年 ⇒ 労働期40年 ⇒ 引退期20年 という昭和モデルも崩れた以上 新しいライフプランに対応するため キャリア形成を支援するキャリアカウンセリングは今後重要になってくると思います
労働期間が長くなったことがポイント
「人生100年時代」と言っても 学習期は18歳~22歳 引退期は20年前後はあまり変わらないでしょう
変わるのは労働期です
昭和から大きく仕事内容の変わっていない職場はいいのですが 変化の激しい職場もあります
先日定年を迎えた社員は「とうとうパソコン覚えずに定年まで乗り切った!」と言ってました 作られたフォーマットへの打ち込みとメール送信のみのスキルしかありませんでした
以前の人事部長とは同期入社で キャリアカウンセリングとまでは言いませんが「これ出来る?」「これならどう?」と話し合い配置転換していったようです
個人的にキャリアカウンセリングとはこのようなものだと思います
最も重要なのが「自己理解」です
・キャリアの思考性 興味 パーソナリティ セルフイメージ
・職務能力の確認 職業適性 技能レベル 行動パターン
・職業経験の確認 職歴 学歴 資格
・個人的条件 家庭的条件 健康面 地域的条件
をよく理解することです
次に環境変化への対応
「なくなる仕事も増えてくるけど 新しい仕事も増えてくるよね!」
確かにそうですが その新しい仕事に対応できるかです
コロナ社会で大きく発展したリモートワークは「育児期の女性」や「介護する家族のいる方」には今後の適応できる働き方だと思います
労働期が60年×変化の加速化 という現状に対応する 企業のキャリアカウンセリング 個人のライフプランニング は重要度を増してきます
人生は遠くから見れば喜劇
「変化についていけない」
「価値観が大きく変わりすぎ」
「培ったスキルが必要とされなくなった」
変化をネガティブに捉えないことです
「家庭環境が深刻になってきた」
日本人は 型にはまる というか リスクを嫌う というか変化をネガティブに捉えがちです
チャップリンも言うように
人生は近くで見ると悲劇だが
遠くから見れば喜劇である
なのです
長寿は人類が求め 努力してきたことです
変化は より便利に より快適に なるためのものです
「長くてどんどん変化していく人生」をポジティブに捉える思考が最初に必要なことのような気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました