皆さんは本日の円相場がいくらなのかわかりますか?
2020年11月24日現在1ドル104円27銭です!
日経平均株価は2万6165円
相場は日々変化していきます
わかりやすいもので言えばマスク
コロナウイルスの影響で3月、4月、5月は大幅上昇
6月末には「マスクバブル崩壊」などと言われました
採用戦線にも相場があります
求人倍率がピークだった昨年は地方の調理師学校でも求人が200社以上 首都圏ともなれば500以上はきてました
神奈川県の某調理師学校の先生は「うちは生徒一人に対して43の求人ですよ!大変な時代に採用任されましたね~」と余裕しゃくしゃくでした
生徒たちは先生に「多すぎて絞れません!先生どこがいいのでしょうか?」という状況
うって変わりコロナ状況下の今年は、年明けの求人票は前年の80%~90%来たものの 3月~5月は合同企業説明会はもとより、どこの企業も会社説明会を中止していました
求人意欲のある企業はWeb説明会を開催していましたが、実情は初めて経験するパンデミックに様子を見ていた企業が多かったと思います
「もしかしたら採用どころか従業員の雇用も危うくなるかもしれない・・・」という議論が日々なされてました
明治時代にスペイン風邪が大流行しましたが、なんせその頃の経験者がいません
通常調理師は6月ごろ就職活動をはじめます 緊急事態宣言が解除されたものの 企業側はまだまだ会社説明会を開催することに躊躇してましたし、採用目標も12月に対し3月にはその半数、5月にはさらにその半数に絞られました
学校側からしてもコロナ前に来ていた求人企業に連絡すると「今年の採用は取りやめます」と一気に求人が激減 乾季のサバンナのわずかな水たまりに動物たちが群がるように、わずかな求人に生徒が殺到します
「先生、どこか求人をしている企業はないでしょうか?」
昨年は調理師不足で企業が殺到、今年はその企業が沈黙して就職担当の先生に生徒が殺到
9月に選考に来た地方の調理師学校の生徒に聞いた話で「生徒54人に対して決まっているのは2人だけです」 また東京の学校の生徒は「67人いて3人しか決まっていません」ということでした
コロナの影響をもろに受けた飲食業、宿泊業が求人活動を大きく下方修正したため 調理師の求人相場が激変しました
文系の大学生も苦しそうでした、高校生はやはりリーマン時代より厳しい様子です
私の経験した求人相場の激変は、入社して間もないバブル崩壊とリーマンショックでしたが、あの頃は銀行・証券・不動産あたりからじわじわと景気後退していった感じで 平成3年にバブル崩壊しましたが学生の売り手市場は3年間は継続していました
その後はじわじわ下がり就職氷河期になっていきます
就職氷河期といわれる時代まで学生は厳しい就職活動をしいられたと思います
最初の会社のバブル景気の頃の内定率(選考通過率)は大学生で80%近かったのですが、平成6年は20%・・・その後年を追うごと5%づつ下がり平成10年は合格率1.5%まで厳しくなりました 相場が80%から1%と社会状況によりこれだけ変化するんです
大学生採用150人以上の企業ですからものすごい数の学生が毎日押し寄せます
「このビルの中、社員より学生の方が多いんじゃね・・・」などと言われたくらいです
今回は社会・経済をコロナが直撃し、すべてが急変した感じです 突然の相場の下落です
しばらく就職活動は厳しいと思います
だからこそ計画的に精力的に活動してほしいと思います
厳しい時代に入社した人間は平均してレベルは高く忍耐強いです
わたしの同期も支店長降ろされたり、商品開発から地方の営業所に飛ばされたりしましたが、代わって昇格してきたのはバブル崩壊後の厳しい就職戦線を勝ち抜いてきた若手でした
皆、非常に優秀な部下ばかりで 仕事の効率、業績が伸びました
厳しい就職戦線を勝ち抜いて入社してきた社員は優秀だったと断言します
「運の悪い時にあたった!」などと嘆かず 冬の後には春が来ると思いめげずに活動してください
たとえ納得のいかない企業に入ってしまったとしても、スキルと忍耐力をみがき春の時代にステップアップ転職してもらいたいと思います