以前、中小企業大学で波多野卓司先生の講座を受講した時に
新入社員に最初にすべきこと→ 認知してあげること と講義を受けました
「君、趣味は何なの?」「へええ、釣りが好きなんだ」
自分が釣りに詳しかろうが知らなかろうが「君は釣りが好き」を認知してあげる
この行為は非常に効果があり、新入社員研修の初日に取り入れてます
マズローの欲求5段階説は有名ですね
この所属の欲求の第一歩です やがてこれは評価されたいという承認の欲求になっていきます
心理学というのは西洋で生まれた学問というイメージが強いですが、これまで話してきた人間の5本能は東洋で生まれたものです 東西を問わず人間学というものは生まれ発展してきています
西洋医学が対処療法=病気を治すに趣を置いていたのに対し 東洋医学は予防医学=病気にならない身体をつくることに趣を置いています 心の心理学、身体の医学、東西で理論の違いはありますがこの二つを行ったり来たりして考えると物事の真理は理解しやすくなります
五本能は道教思想の3部門 哲理(老子哲学) 宗教(神学) 神仙(自然哲学)の神仙から発してます 神仙の中には、医術(漢方)天文、歴術などもあります
五本能の中で引力本能は現実線と精神線の交わった中央に位置しています 2次元的な捉え方が必要です
人を引き付けたい 評価されたい 愛されたい などは人間の中心にある欲求などです
パワハラもセクハラもモラハラも何もない職場でも「自分の働きが評価されない」「誰も自分に関心がない」「人の役に立っていない」などはかなり居心地の悪い職場といえます 何もないのに「人間関係が悪い」などと言われたりもします
個人の引力本能は愛情・奉仕などです
集団の引力本能は信用・信頼です また人間諸々の行為と想念の蓄積にあたります
人を引き付けたい欲求などというと「目立ちたがり」「かまってちゃん」「いいかっこばかりして」などと思われがちですが、引力本能から真の愛や思いやりが生まれます
また東洋の五行説では中央を「財」と位置付けています
つまり人の幸福は 精神的には愛に満たされる 現実的には財産が多い ということにもなります
家長や組織のリーダーであれば稼ぐ力だけでなく、周りへの愛情も強くなければいけないということでしょうか
文献によっては引力本能を魅力本能とも言います
人が内面と外見を磨くのは非常に重要なことだと思います
いい仕事がしたい 皆の役に立ちたい 頼りにされたい 好かれたいなどは全員が大なり小なりもっているもので、役に立たない 嫌いなどは強烈なマイナス表現なのです
引力本能を理解すれば人が熱をもって仕事にあたるにはどうすればよいかがよくわかります
最後までお付き合いいただきありがとうございました