「袖触れ合うも多少の縁」
東洋では非常に縁というものを大切にしてきました
対取引先 対お客様・・・ そして社員
西洋に批判される終身雇用制などはこんな文化から生まれたのかもしれません
縁から発展し絆が生まれたり 新卒で入った会社の同期入社は会社が変わっても続いたりします
私が新卒で最初に入社した会社は同期が160人以上いましたが、24年いたせいもあって辞めた今でも交流があります 同期の桜というのも日本的です
採用企画部の後はその社員が入社した教育・研修のための教育企画部に異動
また採用企画部への行ったり来たりを繰り返してました
営業に出てからはお互いに切磋琢磨したり、支店長になると採用の後輩から「4月に2人配属させるからよろしくお願いいたします」と連絡と情報が廻ってきたりしてました
やっと戦力になるまで育てた!と思うとすぐに出世して抜かれ「せっかく戦力にしたのに・・・」とぼやいていると「今年是非育ててほしい新入社員春に配属させますんで!」といい学生が廻されてきます
営業に珍しい採用畑出身だったので、この辺が恵まれたところでした
採用業務は非常に多くの縁と出会えるやりがいのある仕事だと思います
採用1課が新卒の定期採用 採用2課が主に全国の支店の補充をおこなう中間採用
私はずっと新卒採用がメインでした 非常に多くの新入社員と採用・研修で縁ができ、営業に出てもよく連絡が来ます
「よく電話が来ますね・・・」と呆れられます
やはり学生が最初に出会うのが採用業務の人間ですから印象は強いです
就職は企業と学生の相思相愛で結びつく要素が強いですから非常に純な人間関係と言えます
そのせいか「最近の若者は・・・・」など思ったこともなく、純粋に環境変化に対する人間の変化を観ようとする姿勢が身についていました
彼らが力をつけてくるとポストが脅かされます
そういう意味で新卒採用に力を入れる会社に対してあまりいい感情を抱かないミドル層もいました 新入社員は最初こそ脆弱な子猫ですが、だんだん力をつけて虎のような存在になってくるからです
とはいえ新卒新入社員はどこの部署も「新しい風」として楽しみな存在であり、硬直している部署や人手不足の部署では期待の存在なのです
同じ業界の中小企業に引き抜かれた時も営業の仕事と同時並行して新卒の採用・研修をやってほしいと強く言われ、営業部長兼採用教育課の課長という激務でした
3月は営業数字の追い上げにプラスして会社説明会の連続
4月は新しい期のスタートで営業が忙しいうえに、新入社員研修、面接でこの2ヶ月間は全く休みが取れませんでしたが、新しい縁が出来ることは自分にとって非常にやりがいのある仕事だったので苦ではありませんでした
組織が成熟し、企業として成長が止まってくると やはり若者を採用し教育しリーダーにしていこうとします
若者を粗末にする組織、国に未来はないと思います
もうすぐ新年ですね 皆さんよいお年を