プロの問題社員とは

とある支店の新入社員
コンサルタントをしていた時代のことです
とある西東京の新任支店長が30歳と若い女性で、そのフォローの為に入っていた頃の話です
採用されて3カ月ほどの若い23歳の女性がいたのですが、非常におっとりしていておとなしそうなんですが、毎日遅刻でよく体調不良の欠勤もし若い支店長はほとほと困っていたようです
・毎日10分~30分遅刻する
・出勤が3日も続くと体調不良の欠勤
・営業成績なんとゼロ
・指示されている顧客フォローなど一切しない
・業務は異常にのろい
加えてこの支店のスタッフは皆さん仏のように優しく、万年営業成績ダントツビリのこの社員の存在をどこかありがたがっているようにも見えます
支店長が本部の上司に相談すると「上長なんだからそんな若い新入社員くらいしっかり管理しなさい」と突き放され、ほとほと困った支店長に相談されます

問題児は切られない防御能力に長けている
この支店長は若いですが顧客を大切にし、営業成績も良かったため早い出世で支店長に抜擢されていますので優秀な人間です
すっかり「もう育てるのは諦めて切って新しい人を採ろう」というモードに入っていました
私も支店長に「できの悪い社員に関わるよりは、稼ぎ頭がより稼げるようにした方が良い」と言ってましたので、概ね賛成でした
のっそりして頭の回転も鈍いのですぐに切れそうだと思っていましたが、次の月にその支店に入ると支店長はさらに困り切っています
23歳ですがもう8回も転職しており、常に切られることに対して身構えていて、自己防御能力には非常に長けています
解雇や賞罰に対する法律は「弁護士か?!」と思うほど詳しく、支店長や社長よりも熟知しています
「トロいから楽勝だろう」となめてかかった支店長は思いもよらぬ手痛い反撃を食らいます
顧問弁護士も出て来て、かなりの金額を請求されやっとのことで退職になります
支店長の話では「仕事の熱量は全くないくせに、切られそうになったらファイト満々で口八丁手八丁に豹変した」そうです
社長と「まるでプロの問題社員ですね!」と語ったのを今でも覚えています

このタイプは意外に多くいる
学校は単に知識を頭に詰め込むところではありません
・決められた時間には集まる
・集団で行動する
・先生の言うことをよく聞きその通りに動く
・決められたルールを守る
・他人に迷惑をかけない
などを6・3・3教育の長い年月の中で摺り込まれますが、稀にこれを苦手とする人間もいます
集団行動を苦手とする、いわゆる社会人としての基礎ができていない人間です
この手のタイプは管理されることを特に嫌いますので、細かく管理されると「とてもこんな環境では生きられない」と自ら去っていきます
「今日やったことを書いて」「今日指導された内容を書いて」「なぜできなかったかを書いて」「書いたらサインして」とコピーを本人に渡すなどすることを繰り返せば非常に息苦しくなってきます
本来、新入社員は「どこができて、どこができてないか」知りたがり、何とかスキルをアップしようとしますが、この手の労働生産性のない社員はそんなものに興味はなく「どこに寄生するか」しか考えていません
寄生のプロとも言えます
「お客様を喜ばせ、会社に貢献して、その対価として給料をもらう」というのは普通の人の考え方であって、そんなことから喜びは見いだせず、どのように金銭を得るかしか考えていない人もまれにいます
これは大昔からいたと思われ、現代の社会環境は関係ありません
日本の労働法は一度雇ったら解雇は非常に困難ですから、この手の社員には別の手法が必要になってきます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました






