加齢はあっても老化はない
60歳を迎える前の社員に対して「今後の働き方をどうするのか」というキャリアカウンセリングをしています
還暦を迎えると「もう人生しんどそうだな~」と見える人と「新入社員よりハツラツとしてて若いな~」と見える人でかなりの差があります
加齢はあるのかもしれませんが 老化は明らかに気の持ちようです
「もう年だから・・・」
「体を動かす趣味はしんどい」
「おしゃれなんて縁がない」
「学ぶことなんて必要ない」
と考えている人はどんどん老化が進むようです
還暦でも
「夏は登山、冬はスキーやろうと思っている」
「スクールに通う」
「おしゃれしたい!」
と言う人は老化とは無縁です
「20代の頃上がらなかった重さのバーベル 上げれるようになった!」という60代もいます 「まだ若い」と思っていれば筋肉も成長するのです
老化は氣から とつくづく実感します
勝手な常識 気の持ち方 が老化を招くのだと思います
勝手に学習能力も 身体能力も落ちると思い込んでいるのではないでしょうか?
還暦過ぎて 何かをやろうとしている人に「もう年なんだから・・・」と言う人も ドリームキラーと言えます
還暦過ぎても脳は発達していく
東北大学加齢医学研究所教授・脳医学者の瀧靖之さんの話では
「脳はいったん完成すると、その後は大きくなるなど形態が変わることはなく、加齢や病気による萎縮が起こったときのみ変化すると考えられてきました
ところが今では、脳に刺激を与え続けること 脳の神経細胞をつなぐ情報伝達回路を変化させ それによって脳の体積を増やすことが可能であるということが、様々な研究結果から示されています」
だそうです
脳の可塑性を高めて健康な状態を保つ要因があることもわかってきています
脳の可塑性を高め 健康な状態を保つ3大要因は
「好奇心」
「有酸素運動」
「コミュニケーション」だそうです
逆に見れば
何にも興味を示さず 動きたがらず 人と話すのはおっくう という人は老化が進むと言えます
「若いうちの苦労はかってでもしろ!」といいますが
人生も中盤以降は「ウキウキ感 ワクワク感が大切」のように見えます
脳の神経細胞の「海馬」においては いくつになっても新しく生まれることが明らかになりました
そして脳には外部からの刺激によって変化する力=「可塑(かそ)性」が備わっていることも分かってきました
つまり 脳の機能は何歳になっても成長するのです
おもしろ・楽しくが人生後半戦の学習の基本
学生期間は好き嫌いは関係なく「覚えろ」と言われたものを頭に入れなければなりません
弟子が師匠から学ぶ姿勢の基本は「問答無用」と言います
ミドルからは違います
基本的に 好きで楽しく 役に立つもの を選んで学習することができます
学校ではないのでカリキュラムもありません
見ること博けれ迷わず
聴くこと聡ければ惑わず なのです
基本の学習カリキュラムはとっくに終え 社会人経験も積み重ねたわけですから
見聞を広く深く 迷いや惑いを最小限に前に進むことができることが年を重ねた強みだと思います
人は「もう年だ」という心のスイッチを自分で入れることにより 老化していくのだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました