メンタルヘルス=心の病気の治療ではない
仕事でのメンタル問題が議論されるようになったのはいつごろからでしょうか・・・・
バブル経済崩壊後の経済低迷期に徐々に増えていったような気がします
メンタルヘルスとは「心の健康」という意味です
うつ病をはじめ 様々な病名がありますが 心全体のありよう から考えるものです
人の心は固定的なものではなく 良い状態の時と悪い状態の時があります
マネジメントの役割を担う人に 「もっと心理学や精神医学を学ばせるべき」「カウンセラーの研修を」などという声が多く、私も人事や支店長の頃 会社が企画してくれた様々な研修を受けました
そのうえで、メンタルヘルスへの適切な対応は特別なことではなく すべての人に必要な知識だと思います
外部刺激で心は常に変化する
人の心は天気よりもすぐに変わります
・上司の配慮のない言葉
・先に同期が昇格した
・売上実績が低迷
・嫌な部署への異動
・役割の変化
・人間関係のもつれ
・家庭問題
・給料の減
数えたらきりがありません これらの外部刺激が 時にはマイナスに 時に喜びのプラスに 働いて複雑に絡み合っていきます
メンタルヘルスの悪化により仕事のパフォーマンスが低下することもあります
学校も企業も 従順に組織に従う教育はしますが「自分で自分の生き方を選択する力」を養う教育は非常に弱いと感じます
ただ、自立した強さを養わないと 自分のコントロールが上手くいきません
孤独に苦しむことはない
支店長のような一国一城の主のようなマネジメント職の中には「本当に人を育成するのが上手いな」と思える人がいます
部下を育て 手柄は部下 失敗は自分 見返りは考えない 孤独の中からそれがチームに一番いいということを知っています メンバーのメンタルヘルスの管理も天性のものがあります
本部の部長・課長だと、しがらみが多くて思うように自己表現できない場合があります 両方を経験したのでわかります 本部は連結し合って動く場面が多いのです
我々は独りで世の中を歩いている
我々が望むような友達は夢であり 寓話である
米国の思想家 エマーソンの言葉です
人はおとぎの話の中で生きたいのかもしれません
ドラマ・映画・小説・漫画で表現されるような人間関係は極まれである だからドラマも映画も人を引き付けるのかもしれません
メンタルヘルス問題は今後ますます重要になってくると思います その知識 その対処法も重要ですが「独りで生きる」という自覚も必要です
私達は独りですが、それは孤独とは違います
独りでいても 会いたいときに会って話せる人がいれば 孤独ではないと思います
心の在り方はまだまだ何世紀も議論されていくのではないでしょうか・・・
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました