見放され出した日本の組織
新卒入社を中心に キャリアカウンセリングを任されています
私が採用から行ってきたメンバーばかりなので最近はかなり腹を割ったカウンセリングになり「今の会社に残ってステップアップしていきたい」という若手は半分以下です
起業の相談も乗ってくれる企業内キャリアコンサルタントは私くらいかもしれません(笑)
「将来は自分の店(会社)をもちたい」
「日本は危うい 海外で働きたい」
中には
「FIRE=早期リタイアしたい」もあります
もともと私が来てから「将来独立したい者も積極的に採用する その方がいい人材が採れる」という考えから会社説明会でも打ち出してました
終身雇用は終わったとはいえ、こんなにも骨をうずめる人間が少ないのかと驚かされます 残る人間は「先のことは考えてない」が本音です
終身雇用崩壊に戸惑っているのは昭和生まれぐらいで、バブル経済崩壊以降生まれた世代は「ライフスタイルは変化し続ける」を心得ています
そもそも企業組織に魅力を感じていません もちろん先輩も 学べる人 相談しやすい人 近寄りがたいが能力がある人 とちゃんと敬意を表してます
ただ「この環境は長くは続かない」と理解しているのです
距離感が変化している
人と人との距離感の置き方が変化してきています
クールになったのではありません 煩わしい人間には距離を置く 害となる人間とは極力関わらない 親睦を深める・一致団結は必要ならしっかりするが意味ないと判断したらうわべだけに徹する
これでいいと思います
出来るだけ社内の付き合いを削って自分の時間を大切にする
新しいライフスタイルの価値観だと思います 「俺の若手時代は・・・」など毛頭言う気はありません 時代も環境も変わりましたから
日本ではお金に関する教育がありません いかなる優秀な大学の経営学部でも「お金持ちになる方法」は教えてくれません
彼らはお金に対する知識を独学で学んでます
「銀行・証券・保険は窓口に行ってはいけない」「人件費のかかってないネットが一番」
「親切に説明されたから・・・」で盲目に保険や証券に無駄なお金を払ってる古い世代を冷ややかな目で観ています
「FIREするなら給料の60%をつぎ込まないと」「若くして始めた方が複利の力を最大限利用できる」 我々の世代にはなかった会話です
会社にしがみつかない生き方を目指す
上の世代の人生を観ていて若者が出した結論はこれだけかもしれません
その為には、切り詰めるべきところは徹底して切り詰める ブランド品は無駄 車は走ればいい 販売員が熱心に進めるものは利益率の高い物・・・
これが低成長時代を生きていく人間の進化だと見えてしまいます
群れから外れるのに怖がっていたのが旧世代なら 群れから外れて生きていく方法を試行錯誤して考えているのが新世代です
多くの「群れから外れた成功者がいます」 「群れから外れるのは怖くない!」とわかり始めてます
その為に お金を稼ぐ スキルを身につける 社会学習をする は怠ってはいないので取り立て後ろ指をさされるおぼえはないでしょう
いつの時代も人は幸福を追求するもの
「矛盾は不幸の始まり」と言います
「おかしい」「間違ってるのでは」と疑問を持つものに従っていると「真」「誠」を追求し始めます
人は信念と共に若く 疑惑と共に老いる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老いる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
サムエル・ウルマンの言葉ですが「真」「誠」の言葉は時代・環境が変わっても風化しません
どの時代を生きた人も、その時代に最適な「自分の幸福」を考えながら生きていたはずです
経済が右肩上がりの高度成長期であれば企業の望むとおりに身をゆだねて生きるのが最適であったでしょう 群れで生きるメリットが大いにあった時代と言えます
若い世代の生き方は「今の環境に適した自分の幸福」を考えた結果なのです 環境が違う世代の生き方を押し付けられれば当然矛盾を感じます
人は見たくないものは見ない 聞きたくないものは聞かない 習性があります
どの世代も環境変化を真摯に受け止め 自分自身の幸福を追求してほしいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました