自己重要感を満たす人とまた会いたい
新任支店長時代 会社がコーチングの研修に行かせてくれました
休日利用になりますが、授業料、新幹線などの交通費など会社負担で10回以上 さらに部下への効果も抜群でした
その後、心理カウンセラーも研修を設けてくれました こちらは少々期間は長かったですが「大学時代心理学やってるし、コーチングのように効果がでて営業数字も伸びるだろう」とすぐに申し込みました
ところがこの二つは真逆のスキルです
積極的に関わる、リードするタイプの多い支店長陣は 受け身のカウンセラーのロープレに大苦戦! 私も同様です 資格獲得まで途中でやめることはできません
「むいてないな・・・」と思いながらもやり切りましたが、向いてないからこそやるべき訓練だったとも思います
カウンセラーは話を聞くプロです 傾聴と共感 が基本姿勢です
否定はしないし どんなに心理学の知識が豊富でも基本アドバイスもしません
自分の目をしっかり見て話を聞いてくれる すべてに共感して受け入れてくれる
これにより「自分と真剣に向き合ってくれる」という 自己重要感 を感じます これは部下だけでなく、自分に関わる人すべてに重要なことです
総じて支店長まで昇る人は 実績の作り方 計画性 皆を引っ張るリーダーシップ には長けていますが、ほぼ共通して一方的な発信が多いのが欠点です
心理カウンセリングのカリキュラムが終了し、所感を述べるとき「そもそも『なにか困ってることはあるか?』と言わなければ部下が口を開かないという環境がいかにまずいかがわかった」ととある支店長が言ったのが印象に残ってます 近寄りがたい人が多いのです
交流したい上司ってどんな人?
部下が報告に来たときに「いいね!いいね!」「これは頑張ったね!大変だったでしょ!」「すごいね!才能だね!」と第一声のアクションは嬉しそう楽しそうに接すると自己重要感を感じます
これは「自分を重要と感じてくれている」とまた自己重要感を得ようとさらに頑張って仕事に取り組みます
陽転のスパイラルです
しかも褒めるときは皆の前で褒めます
報告に行きたい上長と言えます
逆が「また文句言われるな」「批判してくるだろうな・・・」「『俺の現役の頃は』の自慢話聞かされるのが苦痛だな」などは陰転のスパイラルです
「もっと前向きに仕事に取り組め」「真剣に考えて仕事しろ」などと言うのは、言ってる本人が 前向きに考えられない 真剣に打ち込めない 環境を作っていることがほとんどです
「俺達は 心は鍛えられてるし、口は達者だし、よく考えるし・・・そこがいいのだと思っていたけど、そこが悪しき環境を作る元凶だったんだな・・・」とベテラン支店長が話していました
「『組織は人なり』という言葉は知っていて、意味は理解していなかった」というのが全員の感想です
耳は2つ 口は1つ
そもそも支店長は 大学名関係なく、いろいろな困難を乗り越え、実績を作り続けてきたタイプがほとんどで「言い訳嫌い」「愚痴や弱音嫌い」な姿勢の人が多いです
しかし部下からすれば、いろいろな弱音はあるし、出来ない理由もあるし、悩みもあるし・・・ そんな人間からすれば「無神経で思いやりのない奴」と見られても不思議ではありません
西洋に
耳は2つ 口は1つ 神様は喋る倍だけ聞きなさいと こう作りたもうたのだ
ということわざがあります 日本にも「聞き上手は話し上手」という言葉があります
喋る倍だけ聞くことのできるリーダーは 部下からすれば「ついていきたい上司」といえそうです
心理カウンセラーは 口は1つ で 耳100 の仕事です コロナの影響で自殺者は増加しましたが それまで心理カウンセラーの増が自殺者が減に比例していたのも そのスキルを見るにあたり よく理解できます
これは「上司だから」だけではなく、自分に関わる全ての人に当てはまる法則だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました