クルンボルツの社会的学習理論
さすがにどこの学校の就活生も今年は動きが速いようです また業種もあまり絞らず様々な幅広い職種を研究しているとのこと いいことだと思います
これは就活生だけでなく これから高校生になる 大学生になる 節目の学生も「将来どんな仕事に就くべきか」「その為に何を学ぶか」を例年以上に考えている傾向のようです
いい意味でのコロナ効果と言えるかもしれません
クルンボンツが提唱した社会的学習理論は「人は自分の環境との相互作用の中で、長期にわたって積み重ねられた経験を通して自分の好みを学習する」という考え方です
職業選択は学習の結果として行われるということです
学生時代建設現場でアルバイトをしおり、そこで働く社員との交流から建設業を選択したり 接客のアルバイトでお客様を満足させる喜びを見出して、接客業や営業を志したり 経験→学習→職業選択の方向性 という流れです
キャリア選択に影響を与える要因は4つ
クルンボンツは4つの要素がキャリア選択に影響を与えるとしています
①遺伝的要素と特殊な能力
人種・性別・身体的条件・知的能力・芸術など
自分でほとんど変えられず、コントロールに限界がある
②環境条件
周囲の出来事・家族状況・雇用条件・気候・地理的条件など
これも自分でほとんど変えられず、コントロールに限界あり
③学習経験
連合的学習…外部からの刺激に対して感情的に反応
中立だった認知がプラスやマイナスに反応する
上記のアルバイト経験の例
道具学習…人が環境に働きかけた時、ある結果を得ること
によって引き続き働きかけたり、やめたりすること
④課題に対するアプローチスキル(意思決定スキル)
・解決すべき課題を明らかにし可能な選択を挙げる
↓
・課題解決のための具体的行動基準を立てる
↓
・課題解決の価値、選択で得られる重要なものを明確化
↓
・その明確にしたもので他の選択技をつくる
↓
・その考えたものを含め全選択技の結果を予測
↓
・多角的な視点から選択技を絞り込んでいく
↓
・最終的に決めた選択技を実行に移す
の7ステップです
計画された偶発性理論
クルンボンツは プランド・ハプンスタンス・セオリー=計画された偶発性はキャリア形成における重要なポイントの一つとして挙げています
偶然に起きる出来事からも自分のキャリアは形作られ 発達し むしろそうした出来事を大いに活用するべきだと述べています
学生時代は座学が中心になりますが、こと仕事に関してはそのほとんどが体験学習になります
やってみたら失敗して恥をかいた
やってみたら全然だめで侮辱された
やってみたらうまくいき自信がついた
やってみたらお客様に感謝され嬉しくなった
全ては行動であり 社会では行動することへの称賛の言葉は多くあります 考える⇒行動に移す には壁があるからです
やってダメだった後悔はどんどん小さくなるが
やらなかった後悔はどんどん大きくなる
とにかく行動して学ぶのが社会での学習であり、体験した中からやりたい仕事の答えが見つかるかもしれません 行動して失敗する人もいます それでも「この人は行動に移した」ということに敬意をはらう社会であるべきではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました