人は扱い方で成長が違う
台湾のIQ180で知られるオードリー・タンがドイツの小学校にいた頃、同級生が皆、自分よりだいぶ年上に見えたそうです
自分のことは自分で判断し決めることができる
これは大人たちが子供を大人として扱うから 子供はその期待に応えようとしっかりしてくるのです
これをピグマリオン効果と言います
適度な期待が相手のやる気を引き出し、その結果として期待に応える成果を上げることです
人は 存在を認められる → 期待される → 任される と成長速度が速まります
教育とか人財育成などと言うとすごく難しく考える人が多いですが、実践はいたってシンプルな行動が多いものです
前回「認知されること」の重要性を話しましたが、同時に「期待されること」も非常に重要だということです
期待は人の行動力を後押しする
私は新潟の支店から全くの新規OPENの北関東の支店を任されたことがあります 私の下に2人のリーダーはつきましたが、あとは14人新人です 人事からは「地域柄、面接に来たのは14人だった、選べる状況ではなかった なんとかこのメンバーでやってくれ!」とのこと 「新潟はベテランばかりだったのに・・・」 予算も新潟県よりずっと高いです
しょうがない・・・ 所信表明はどうしよう・・・ 陰で厳しく出るか・・・陽で太陽政策をするか・・・
悩みに悩んで結局参考になったのは「人財育成」系のビジネス書ではなく「子供の育成」系の本でした 新潟の取引先の社長に教わった本です それがピグマリオン効果でした
たぶん「辞められると次の採用は困難」と判断し「各自の短所は見ない!長所を伸ばすことだけに徹する」「休みは希望通りに設定する」の2つの宣言が共感を呼んだようです
1人1人を認知する コミュニケーションに費やす時間はかなりになります
期待する 毎日毎日「君ならできる」「このメンバーでよかった!」などの言葉を投げかけ続け
ふたを開けると 在所中の2年間はずっと予算を切らず 本社に異動となりました
植物も日陰で育つのと、太陽がさんさんと当たる場所では育ちが違います
戦略・戦術・戦法に拘り、磨き続けていましたが 「組織は人ありき」と考えるようになったのはこの頃からです
アメと鞭式教育は間違っている
「これだけやればボーナスUPするぞ!」「この目標クリアしたら連休やるよ」「できないとこうなる」などのアメと鞭が人間を動かすスタンダードのように言われてきました 特に営業の世界ではそれが効果があると考えられがちです
私も「鼻に人参ぶら下げられて」ガツガツ営業数字をたたき出していたのも確かです
愛情 敬愛 人情 などは本来無償のものです 条件で変わるのはおかしなことです
期待するのであれば、未達成でも 未熟とわかっても期待し続けなければなりません
仕事の目標と意義を十二分に説得し、よく教育訓練をして、可能な限り最大限任せ、自主性自発性を発揮させてチームを引っ張る のがリーダーシップだと思います
認められ、期待されれば 愚痴も言わず、できない理由を人のせいにもせず 人はいい仕事をしようとするものです
①本人の能力 ②地位と権限 ③メンバーからの支持 の三つのうち 優れた組織はメンバーからの支持が70%を占めると言われています
自分自身はリーダーとして2流なのか3流なのかわかりませんが「部下は1流!」と言い切れるのが作るべきチームのような気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました