キャリアデザインは自分で考える時代
私たちは 進学、就職、結婚、など人生の局面で様々な選択をしていますが、意思決定の仕方や意思決定スタイルは人それぞれです
意思決定理論とは「職業選択は 職業に関する意思決定の連鎖的なプロセスである」とする理論です
この理論には複数のキャリア研究者がこの理論に関するモデルを発表しているので共通点だけまとめると
①意思決定していくプロセスを重視
個人の特徴や職業・学習上の要件よりも意思決定(選択)していくプロセスを重視 ジェラットの連続的意思決定モデル ヒルトンの認知的不協和を意思決定プロセスに応用したキャリアモデルなど
②個人の期待と能力の相互作用を重視
個人が仕事に対して抱く期待と個人の能力などが相互に作用していくことを重視し 「何が達成できるか」が職業選択のカギとなるかを仮定
③個人の信念・自己効力感を重視
個人が持っている信念や自己効力感(自分に対する信頼感・有能感)を重視 バンデューラの「社会的学習論」など
上記3点が全てに共通します
終身雇用制が崩壊し、就職も転職も今までのようにはいかず キャリアについても昭和モデルが当てはまらなくなりました
仕事の内容の変化 働き方の多様化で キャリアは会社任せではいられなくなりました
キャリアデザインを自らが考え、創っていかなければならない時代です 変化した社会環境で 自らの意思決定が納得のいく良い自分のキャリアを築くうえで重要視されるようになったことにより大切なのが意思決定理論です
期待理論
期待理論は ブルームやローラーが提唱した理論で モチベーション理論のひとつです
職業選択を意思決定の連続と見なして「意思決定を 促す力は期待と誘意性と道具性の3つから生まれてくる」という考え方です
どこまでやればよいか どうやればよいか 達成した成果が魅力的 が明確であればその目標に向かって動機付けされるという考え方です
努力 × 成果 × 報酬の魅力 = モチベーション という方程式で どれだけ努力が報われるかということによってモチベーションが決まるという考え方です
人間の行動の原動力にはモチベーションは非常に重要です
好きな仕事を見つけたい
「好きな仕事を見つけたい」と思っても 自分がどんな仕事をしたいのかわからない時も多いと思います
そんな時は 自分の好奇心に忠実に行動することです 好奇心を持って 自分の好奇心を信じて 行動してみることです
いろいろ調べたり、手を出しているうちに 自分の好きなことや やりたいことが見つかると思います 好奇心の行きつく先に仕事でも遊びでも「好きなこと」があります
福沢諭吉の言葉「世の中で一番楽しく立派なことは 一生涯をつら向く仕事をもつことである」にある通り 「楽しい」は理論でも理屈でもなく好奇心から見つかるものだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました