日本独自の民族気質
東洋思想は陰陽2方向で語られます
以前韓国の大学を出た社員とのミーティングで「日本人はお金を稼過ぎる人を良く思わない様に感じる」と言われたことがあります
新入社員は外国人の大卒も採用しているのでしばらくすると日本人独特の気質に疑問を持つようです
・空気を読む
・未来に悲観的
・周りに無理に合わせようとする
この辺が違和感を覚えるようです
現実と精神の向かうところ
現実は 善と悪 豊かと貧しい などが基準です
現実の向かう先は 豊かで正しい ことです
精神は 美しいと醜い が基準になります
精神の向かうところは 美しい心 となります
大きく稼ぐ は現実線で観るといい方向なのですが 精神線から観ると美しいという解釈が難しいようです
日本人は美しい精神に拘ります
忠臣蔵などは現在の法律に照らし合わせれば 集団押し入り殺人 ですが「その心意気や美しい」と江戸の庶民は讃えました
この「精神は美しくありたい」という気質から諸外国のように過剰な宗教教育を必要としないとも言われています
経済大国だが富裕層は少ない
日本は経済低迷期が続いたとはいえ世界第3位の経済大国です
しかし富裕層が諸外国と比べると極端に少ないのです
①従業員・・・雇われ労働の対価として賃金を得る
②専門家・・・技能で所得を得る 弁護士・医者・スポーツ選手など
③経営者・・・企業を経営し利益を所得とする
④投資家・・・株、土地などへの投資・運営で利益を得る
現実的に①の従業員からは富裕層は生まれません
富裕層が最も多いのは④の投資家です
投資というのは非常に広く深い知見のいるビジネスでリスクも非常に高いのですが
ですが
・あくせく労働してない 不労所得だ!
・他人に(他社に)働かせて利益を得てる
・ダメだと簡単に他社の株に乗り換える
など 日本人的精神尺度では 美しくない に分類されがちです
この気質からは
誰かに仕え、皆で協力して仕事をし、我慢して得た収入こそ美しい とどうしても従業員を選ぶことが多くなります
人口が増え続けた頃は良かったのですが、これからはユニコーン企業も生まれにくく、銀行の金利がないに等しいのに投資より貯金になってしまうのは否めないと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました