赤ちゃんがハイハイが出来るようになります
興味ある対象まで移動できるようになることです
指の感覚が未発達のため感覚の優れる唇で興味のある物体を確かめます
この興味ある対象まで移動できるようになることで人間の脳が飛躍的に成長していきます
習得本能の核は「知りたい」という欲求です
習得本能というと勉強というイメージですが、勉強を好む人もいますが大概は押し付けられての暗記の場合も多いです 勉強での評価は頑張って頭にインプットしたことにあります 習得欲求というより努力と目標達成の行動です
前回お話しした守備本能と攻撃本能が現実的なものなら、習得本能と伝達本能は無形なもの・・・精神の部分なのです
習得本能は5方向の1番上に位置付けられます
いわゆる動物の中で人間が抜きんでて強く持つ本能です
守備(守る)→伝達(伝える)→引力(引き付ける)→攻撃(闘う)と流れ、攻撃本能の次に来るものが習得本能とされています
戦争が終わると多くの国が教育に力を入れ始めます 日本もそうでした 経済より、軍備拡張より教育なのです 動乱期の後には教育期が来るのです ここが人間という動物の不思議なところです
私は新潟県長岡市に4年半おりましたが 戊辰戦争で幕府軍につき手痛い敗北を受けた長岡藩は飢えに見かねた三条藩に送られた百票の米を全部売りすべて学校作りにまわします
国作りは人作りから 習得本能が高次元で稼働した例です
子供たちをしっかり教育し未来を創ろう!あらゆる動物の中で人間にしかない行動と言えます
知りたい・学びたいという欲求は人間的な成長に直結します
知識が深まる・判断する幅が広くなる・・・・考える量が増え、判断することも正確になります
よく「知恵を出せ!」とか言いますが、知恵とは本来、なにか素晴らしいアイデアを出すというものではありません「恵まれしを知る」=足元を見渡して恵まれていることに気づくということです
「戦乱で焼け野原になったけど、子供たちは無事だった!子供たちに未来を託そう 次の世代をしっかりした教養人にしよう!」という大人たちの知恵なのです
個人の習得は静的で学校やセミナーで学んだり、本を読んだり、知りたいことをネットで調べたり、興味の方向は人それぞれですがこれは教養を高め、知識人としての格を上げていきます
人間は一生学び続ける動物だと思います
集団での習得は逆に動的で仲間と学びながら情報交換、意見交換をし 皆で体験し、それは改良改革、革命が生まれたりします
晩年、何を学び、どのような考えをもっているのか・・・人間として非常に重要な到達点だと思います
本日も最後までお付き合いいただき ありがとうございます