企業の分類・仕事の分類 にはいろいろあります
1次産業・2次産業・3次産業から
ブラックとかホワイトなど・・・
私はずっと3次産業に関わってきたので入社研修ではよく新入社員に「文化と文明」の違いを話します
似て非なるこの2つ
聞いてもスパッと満点回答はありません
たとえれば
文明がシャワーなら文化は温泉
文明が自動車なら文化は人力車
身体の汚れを落とすだけならシャワーが便利で早くて簡単です
なぜわざわざ高いお金を出して遠くの温泉に皆行きたがるのか・・・
一時浅草で働いていましたが人力車だらけです
なぜタクシーを使わず速度の遅い人力車に多くの人が乗るのでしょう
それは情緒豊を求めて・・・・心の豊かさを求めるからです
文明の発展は我々の肉体的負担を軽減してくれます
自動車の開発で移動は楽になりました リニアは東京・大阪間を30分で移動できます 階段を上らず高層階だって行けます 医学の発展で治せる病気も増えました
対して精神を豊かにしてくれるのが文化です
映画や音楽、アニメ、本で教養も付きます 平成は日本をスイーツ大国にしてくれました 「家族全員揃うまで夕食は食べない!それが我が家の文化だ」と言いますよね 我が家の文明とは言いません 文化とは精神なのです
人間はこの物質的な豊かさと精神的な豊かさの2つを求めます
どちらも高めようとします
自分の仕事は人々の生活をより快適に便利にする仕事なのか・・・
それとも人々の精神を豊かにする仕事なのか・・・
たとえば先日のリゾート部門の研修では
「入口からもてなして、おいしい食事を食べていただき、温泉で癒されて心を豊かにしてもらう仕事」
「我々が働くことでお客様が『精神的に豊かになった』と感じてくれなければ、それはいい仕事ではない」と指導しています
最新のタワーマンションに住んで、最新の家電をそろえ、高級車に乗っていても「あの人、心は貧しいよね・・・」という人もいますし、その逆もいます
2次産業、3次産業というカテゴリーで分けるだけでなく 文明・文化で分けるのも一つの仕事に対する自覚と誇りが生まれると思います
いつもブログを読んでいただきありがとうございます