会社を辞めよう・・・
そう感じるときは人それぞれだとは思いますがかなりマイナスな精神状態が続いた時だとは思います
自分自身はどうだったのか・・・振り返ってみれば
入社後半年で採用から北関東の営業所への異動の時
営業に出るのは良かったのですが入社半年というと4月から営業で揉まれてきた同期入社がぼちぼち努力の成果が実を結びだしたころ 半年間の冬の時代から春になり始め芽が皆伸び始めたころです
9月末に出た私は10月にも11月にも全然成果が出ない・・・
つけられた差は埋まらないような気がしてきました
同期の成功例が毎週のようにFAXされてきます 営業は数字で測られるので残酷なぐらいわかりやすい世界です 「御用聞き的なルートセールスの方が向いてるよ、コンサルティングセールスは数字上げればいいけど成果出ないとつらいよ」学生の頃アドバイスされた言葉がよぎります
「自分は成果が全然でない・・・12月でダメだったら退職しよう・・・」
成果が出ないことへの落胆が退職に直結しました
何のことはなく12月は大きく伸び、1月は入社3年以内の社員の部でもトップ
支店長から冷ややかな目線を感じていたのに「おまえ伸びるの早いな、さすが本部がほめていただけあるな」
人間はつくづく単純だと思います 支店長にも本部にも期待されてたんだ とわかるとがぜんやる気が出て退職などは脳内から消え失せます
成果が出ないマイナス状態が勝手に周りの目線を冷たいものとしていたのでした
となると冷たく固い心が熱く柔軟になり営業成績はぐんぐん伸びます
2年目の夏には「 4月には同期トップでチーフだね」などと周りに言われ、1月には千葉でトップセラーのチーフが本部に転勤の代わりに大型支店に転勤になります
通常、転勤候補は同成績の者でしたから「大物の後釜だ!」と喜び勇んでの転勤でした
ところが今度は上司と合わない
通常大型の支店は営業成績の抜群にいい実力派の支店長が指名されますが、その支店長は典型的な処世術で異動してきたタイプ いわゆるごますり・太鼓持ちタイプ
ずるい、せこい気質がまったく好きになれず 若さゆえすぐに嫌悪感が顔に出て全然かみ合いませんでした
「こんな人が偉くなる会社は辞めよう」2回目の退職モード 今度は転職情報誌を活用し本当に動き出しました
入社3年間の間に2回真剣に退職を考えてます
初めて買った転職情報誌の表紙は「石の上にも3年はもう古い」と書かれており、転職意欲が旺盛になってました
4月に新興産業の会社に移ろうとしていた矢先「人事部から切り離され採用企画部という新部署ができる その東京採用本部に来い」との転勤命令が人事部からきました
その数日後、採用時代の上司がわざわざ支店まで来てくれ「入社3年目~6年目の営業成績上位者で採用活動をやらせて欲しいとずっと言い続けてきたのがやっと実った!また一緒にやろうな!」で残留する気持ちにシフトしました
そのまま順風満帆にキャリアアップしていきました
人事部のデータでも3年間在籍すると一気に定着率が良くなるとあります
個人的には石の上にも3年は確かな先人たちの教えだと思います
その年は同期で2人だけの支店長昇進です
しかも成績不振で前任者が降職になった不調店の異動でした
日本の経済は長い低迷期に入ってました
「もう10年も予算をやったことがない支店だから、おまえでダメなら閉めると思うよ、スタッフの為にも頑張れよ」新任支店長の配属先などこんなものです
9月に異動し、9月・10月・11月・12月は滅多切り
前任者は本当に一生懸命やっていた・・・とわかると、自分もいいとこなしで前任者同様降職?そんな暗い、悲惨、惨めな日々を送っていました
同じく秋田に同じ時期に転勤した同期と「とてつもなく苦しいんだけど・・・」と傷の舐め合い
チーフ時代は怒られたこともなかったので初めて叱咤されたときは免疫がありませんでした 数字が悪いとしかたないとわかっていながらも・・・
「10年いるけど営業より本部が長い人だから・・・」
「首都圏しか知らない人は地方に出ると役に立たない」などという心無い言葉にも動揺し、成績不振から4回目の転職欲求が沸き上がってきます
ただ
・ここまで実績を積み上げ、同期でも1番に支店長になったのにもったいない
・はじめて営業に出た時も3か月苦しんでその後は絶好調だった
・「最初の運気は悪いほうがいい」と言われたことがある
・いちプレーヤーから監督になって戸惑っているだけ
今までの経験から多方面に考えられるようになってました
1月からは連続で予算を達成しだし、4年目には155支店中目標対比で2位になるほどの支店になりました
営業成績不振、上長と合わない、不条理だ、労働がきつすぎる・・・細かく見るといろいろありましたが ほとんどが一時の感情で時が解決してくれました
リーマンショックの頃は「早期退職希望者を募る」などもありました
「もう辞めたい」という気持ちを3年間抑える耐久力が重要な気がします
たぶん今までで一番苦しかったのが長岡支店時代です
ただ、この時にスキルが一番伸びたのも確かです
振り返って言えることは
苦しい・辛い時が1番成長できる
仕事には執念が必要 執念から工夫が生まれる
ということです