日本は資本主義です
資本主義社会は競争の原理で成り立ってます
逆の共産主義は平等な社会を目指してます
競争社会の最悪のカタチが戦争です 従って政治家の最重要業務は国家の平和・安全です
第一次世界大戦では航空機、戦車、毒ガス
第二次世界大戦では原子力爆弾をはじめ、ドイツがジェット機、ロケット、またユダヤ人を大量に人体実験をし医学も飛躍的に発展しました
人が人を殺すことが評価される異常な世界である一方、テクノロジーは大きく伸びます
国と国とが存亡を賭けたこの強烈な競争は、科学、医学、そして思想を短期間に大きく変えました
採用力の強い大企業は競争の原理を企業内で燃焼し、その力で外部企業と競争します
これができるのは「代わりの人材がいくらでもいる」という強みです
大企業時代は採用企画部時代も教育企画部時代も隣が人事部だったので、春と秋の人事異動シーズンは転勤をごねる電話がちょくちょく掛かってきます
「部長Bが九州には行けないそうです」
「なぜ?」
「先週親が倒れしばらく介護が必要で埼玉県を離れられないそうなので、しばらく待ってほしいそうです」
「それは大変だな・・・気の毒に 真面目ないいやつだったのに 残念だ」
例外なく転勤辞令の撤回はなく、転勤を断る=退職です
例外を認めたら勝手な都合を作り上げてくる社員が多数出現してきます
わたしは静岡県出身ですが、最初の10年は東京・神奈川・千葉・埼玉をぐるぐる廻り、支店長になると新潟・茨城・長野と転勤半径が大きくなりました
当然家族はそのたびに苦痛です
これも「代わりの人材はいくらでもいる」環境のさせる技です
対して中小企業に移ると
社長が血相を変えて私のところに来ました「部長、大変ですよ○支店のAが親が倒れて退職の話がでたみたいなんです!すぐに向かいましょう!」一人の中堅スタッフの退職もNO1・NO2自ら出向いて説得に行き「じゃあ△支店なら通えるんだね?来月異動させるから」というありさま
代わりの人材がいないし、採用賭けて、選考して、入社させて、育成しての時間的コストが重荷なんです
支店長などが辞めようものなら社長とわたしで代わる代わる支店長代行したこともあります
新卒の層が厚くなってきたとはいえ、まだできる人材育成には最低5年掛かりましたので・・・
よく言えば家族的に配慮 悪くすると会社の都合で動かせない場合が多発します
大企業の強みは問答無用で人を異動させられること
中小企業でも海外転勤などはありますが、問答無用ではなく 話し合いの場はたいがいあります
大企業は適材適所の布陣を強い命令系統ですぐに作り上げることができます
実績がいまいちなリーダーはすぐに変えられます ダメな商品開発者、ダメな営業責任者を温情でいつまでもおいていけません
ダメなら優れたものにすぐ変える!だから競争にも強いんです
中国を統一した秦は最初に強い法律を作り上げたそうです 法が強い=強い国ができる
秦のあとの漢の大将軍韓信も強い軍規を作り、秦⇒楚を破りました
社命は絶対! だから大企業は競争に強いんです
これが人材に対する大企業と中小企業のわたしが見た実情です