人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

X世代はどう生きるべきか

X世代ってどんな世代?

世代分類にはいろいろありますが、日本独自の「バブル世代」「さとり世代」などのものと、世界基準であるX世代・Y世代・Z世代・α世代などがあります

この2種類は元号と西暦のようなものです

最近、年長者に「1964年以上前に生まれた人は何世代なの?」とよく聞かれるので、その辺に詳しい人事の人に聞いてみたら「60歳になったら世界共通シニア世代ですよ!消費の嗜好や能力、性格特性など特に分析されなくなります」とのこと

「人生100年時代なのに寂しいことを言うもんだ」と思いました

とはいえ『未来は若者が創る』のは事実なので、社会が注目すべきはZ世代・α世代になります

まして、この世代の人数の少ない日本は丁寧に育てなければなりません

私はX世代なんですが、言われてみれば人事などにいても「Ⅹ世代の分析」などの話題はまずありません

「X世代ですか?Z世代なんかに比べ耐久力がありますよね!」くらいのものです

労働人口のボリュームゾーンであり、消費のボリュームゾーンなのに関心は薄いのがX世代です

X世代は第二次世界大戦が終わり「平和になったぞ!子供でも作ろう!」で起こったベビーブームの子供たちの子供なので、人口のボリュームゾーンの第二の山といえます

世界中を巻き込んだ悲惨な戦争の後の社会を、日本でいえば団塊の世代がモーレツに働いて豊かにしていく中で子供時代をおくります

同級生の人数が多ければ当然競争も激しくなります

特徴としては、個人主義的な考え方や独立心が強いことがあげられ、転職に対しても肯定的になるのが1965年生まれ以降です

その前の世代は「一所懸命」「滅私奉公」などの考えが強い世代で、家族を理由に転勤をごねると「軟弱者!忠誠心はあるのか?」など言ってくる世代です

 Z世代のようなデジタルネイティブ世代とは異なり、成人してから技術が発展した世代のため、新しいテクノロジーには適応力が高い世代ともいえます

その前の世代はパソコンなどの新しいテクノロジーに四苦八苦して、毛嫌いする人も多いです

人口のボリュームゾーンの子供達

子供時代は豊かで社会に出たら氷河期

新しいテクノロジーには長けるが、子供のころから当たり前のZ世代のようなネイティブではない

という特徴があり、Z世代の親たちでもあります

第3次ベビーブームは起こらなかった 

戦争が終わり世界は空前のベビーブームになり、人口のボリュームゾーンの第一の山ができます

その人口ボリュームゾーンの子供たちが第二の人口のボリュームゾーンの山を創ります

日本でいえば団塊の世代と団塊ジュニア世代となりますが、日本は第3次ベビーブームが来ませんでした

バブル経済崩壊と経済活動の長期低迷で就職氷河期が訪れ正規雇用されない!結婚どころではない!子供どころではない!というのが要因です

それでも平成前期まで日本の結婚率は95%以上で「学校出たら就職する」「就職したら結婚する」「結婚したら子供を創る」が当然な空気でした

社会参加の入り口の就職が良ければ、結婚⇒子供は当たり前に進んだと思います

今になって「このまま少子化が進むと日本は消滅するぞ!」と騒いでも、増えるべき時に増やさなかった社会は自然界の法則に反します

子供は資産から負債になり、戦後のベビーブーマーたちから子供は2人くらいしかつくらなくなります

なぜ日本は少子化になったのか 昔は子供は資産だった パナソニック(松下電器)の創業者・松下幸之助さんは9歳から丁稚奉公だったのは有名です 故郷の和歌山県...

夫婦2人で子供2人なら人口は横ばいです

横ばいでも、第3の山、第4の山と続けば少子高齢化などは悩まなくて済みます

平成の最大の問題は『長期経済低迷による雇用不安』が少子高齢化に直結したことにあると思います

就職氷河期に無関心な人に「なぜ子供をつくらないんだ!」と責められたX世代も多いと思います

X世代はどう生きるべきか 

精神科医の和田 秀樹さんは老後に楽しみをとっておく人はバカといいます

人生100年時代などといわれますが、そう考えると、50代はちょうど折り返し地点と言えます

仕事や人生のステージにおいても、登山で言えばすでに上り坂を過ぎて、頂上を経験し、今や下り坂を歩み出しているのがX世代です

結婚が10代後半だった戦前と違い、今の50代は20代後半が多くなりますので、子供が大学生や住宅ローン、親の介護など背負う荷物は決して軽くありません 

会社で責任ある仕事をまかされる機会は多く、組織全体や部下のことを最優先に考えるべき管理職でもある場合がほとんどです

「まだまだがんばらなければ!」

「自分のことはガマンしても、会社のため、家族のために働こう」

「老後の生活のことを考えると、今は仕事優先で、お金を貯めておかないと」

「好きなこと、やりたいことは、仕事人生が一段落してからゆっくり楽しも!」

そんなふうに考えている人が少なくないのではないです

しかし「その考え方は今すぐ捨てたほうがいい」と和田さんは言います

やりたいことの先送りは、残りの人生においてリスクそのもの 」ということです

ずっとやりたかったこと、いつかは試してみたかったことを「今」始めるべきで、なんでもかまいません

「老後に楽しみをとっておくなんてバカな考え方はしないほうがいい 」

 私たちの心身も40代に辺りから少しずつガタついてきますので、 まずは筋力が大事になります

加齢によって細胞が劣化するため、肌も内臓も劣化していき、 腰や膝などの痛みも出てきて、激しい運動をすると腰や膝に負担がかかり、スポーツを楽しむのが難しくなります 

「意欲」をうながす前頭葉が老化し 、さまざまな部位がある脳の最も重要な前頭葉の大脳皮質と呼ばれる脳の表面部分のうち、40%程度を占める前頭葉の「人間らしい機能を担う部位」ともいわれる部分が劣化します

前頭葉は「感情のコントロール」つまり怒りや不安などを処理してくれる役割を担っていおり、加えてもう1つ前頭葉には「意欲」をうながす役割があります

脳の中でもこの前頭葉が老化すると意欲が低下し、感情のコントロールに不調をきたすそうです

この前頭葉の老化も40代後半から表れ、50代で本格化する人がほとんどで、画像診断をすると顕著ですが、40~50代で前頭葉がどんどん縮んでいきます

 前頭葉が縮めば意欲がなくなり「好きなことにどっぷり浸かる」のも億劫になるかもしれません

感情も劣化するのだから、新たな創作や物語にワクワクし、感動する機会も減っていきます

「好きなことは定年後に」 「仕事が落ち着いたら」 「子供が自立したら」「いつか」 とのんきなことを言っているうちに老化によって体力も意欲も感性も衰える

やりたいこと、少しでも気になっていることがあれば、まだ体力があり脳が縮み切らず、意欲も感性も残っている50代の「今」始めるべきなのです 

お金の心配もあると思いますが、インデックス投資などは20年目から少しずつ恩恵を受けて、40年後辺りに大きな恩恵があるものです

お金は天国まで持って行けません

70~80代になったとき、いくら巨万の富があったとしても、それを使って楽しむ体力や気力はどれくらい残っているかということです

「投資で将来に備えよう」「新NISAを活用しよう」は20代30代に言えることで、X世代にはあまり関係がないと思います

若者のNISA貧乏が問題になってますが、若者はあとで見返りがあるにせよ、50代は投資の収穫期には弱り切って動けないか、この世にいません

 同じお金を使うのでも、いつ使うかでその価値は大きく変わってきます

和田さんは30年以上も65歳以上の高齢者を専門に精神科医をしてきて満足そうな老後、幸せそうな定年後を歩んでいる人のかなりの部分が50代からその準備をしたり、やりたいことを始めたりしていたと述べています 

体力・気力がまだ残っているうちに、自分のやりたいことに挑戦し、練習を積めばさらに歳をとったとき、たっぷりと経験や知識、仲間が増えています

X世代は、手掛けている仕事や会社の立場や責任、老後の備え、お金などに縛られるのはもったいないことで、あえてそれを脇に置いてでも、その分の時間やお金や労力を自分の人生を豊かにするための投資に振り分けることが重要です

50代に入ったら、これまでの「常識」は捨て去った方が結果的に、仕事や家族も含めたトータルの人生が豊かになっていくようです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています