人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人事からみた採用

X世代の転職状況

2タイプある50代

人手不足な企業は関係ないですが毎年定期採用で新卒採用をしている会社では役職定年で50代のどこかで役職から降ろされます

年功序列の悪しき習慣が成長を妨げていた部分も大きいので、全体で観ればいい動きですが、役職から降ろされた方としては屈辱的です

さらに女性の管理職を増やすという流れも加わり、私の会社でも40代男性Aさんが課長になると思っていたところ、昇進したのは30代女性のBさんでした

給料が増えている日本ですが、50代だけは減っています

「このままでいくと大卒初任給30万円になるぞ!」という声が広がっている一方「50代で役職定年になった人と給料並ぶね」という声もあり、多分数年以内にそうなります

時代の過渡期に翻弄されているX世代ですが、大きくバブル入社世代氷河期世代に分かれます

バブル経済崩壊は平成3年ですが、長らく続いた人手不足から平成5年ぐらいまでは新卒の採用熱も熱かったですが、それ以降は年々冷え込んでいき氷河期になっていきます

X世代の人はバブルがはじけた日本経済の中でずっと戦ってきたという共通点はありますが、就職がスムーズだった世代は楽観的で自己評価が必要以上に高い傾向です

就職できるかがやっとだった世代は、常に自分を磨くことを怠らず、冷静で公平な目で人を見続けていたせいか、静かで有能なビジネスマンが多いです

自己評価が意味なく高いのがネックに 

かつて終身雇用&年功序列だった時代は転職35歳限界説がささやかれていましたが、近年の転職が当たり前の時代になると、その状況は大きく様変わりした

とにかく「新卒で入った会社に最後まで勤めあげるのが美徳」とされていたわけですから、途中で他の会社に移るなどは亜流の生き方の部類でした

では「役職定年なんて受け入れられるか!転職時代なんだからいいところへ移ろう!」としても『令和雇用動向調査結果の概況』を見ると40~50代でも転職を機に年収アップした人の割合は約3割しかいません

ごく一部の優れたスキルをもつ人が高額な給料で引き抜かれているだけで、50代の9割は転職での年収はダウンすると思った方がいいと思います

頻繁に求人サイトのCMが流されていますが、実際は求人サイトやエージェント経由の転職は全体の3割にすぎず、ハローワークや縁故などその他経由が7割です

さらに大手の某転職サイトは35歳以上の登録者が6割以上を占める一方で、企業側が提示する求人は8割が実質35歳以下と大きなギャップがあるのが現実です

雇用対策法の改正で求人の年齢制限が撤廃され、年齢での足切りができなくなったことで、求人サイトや転職エージェントはあたかも中高年を積極採用しているかのように謳っていることも多いです

 実際、期待感をもって求人サイトに登録しても非常に厳しい闘いを強いられるのです

大手の求人サイトは40歳を超えると、5歳ごとに求人数が半減していくといいます

さらに中高年の転職は二極化していて、難関資格や専門スキルを持つ一部のハイクラス転職希望者はより高収入な職を得る一方で、営業や事務など需要の多い職種は、希望者の競争が激化するうえに年収が激減すると思った方がよさそうです

ミドル転職市場の活況は幻想にすぎず、実際に待ち受けるのはいばらの道なのです

特に就職に苦労のなかったバブル入社世代は、過去の実績に対する自信もあり、自己評価の高い人が多く、条件や役職の満足するハードルが高いです

いくら能力があったとしても変なプライドを持っていると、新たな職場での融和が図れないためまず合格につながらず、厳しい現実を目の当たりにして心が折れてしまい、結果、転職を諦める人も少なくないのが現状です 

次の世代を育てるスキルはあるか 

50代のベテラン社員に求められるスキルとして若者を育てるスキルはあるかというものがあります

単に「知識がある」とか「教えることができる」ではなく、育成することができるか否かです

自己採点してみて、若者からの提案に「まず否定から入る」ことはないでしょうか?

データや自己体験があっての否定なら次のアドバイスがあるので良いのですが、なんのデータも体験の裏付けもなく否定すると、伸びようとしている若者の意欲を阻害してしまいます

考えるのは脳のエネルギーをけっこう消費するのでわかるのですが、ベテラン社員として慕う気持ちにはなれません

後は小さくとも実績を出した若者に対し「俺の若い頃なんか」などすぐにマウントをとるクセはないでしょうか?

これも若者に無言の抵抗を受けます

「自慢話・昔話・説教」は令和では御法度です

実は50代で人材育成に優れている人なら欲しいという企業は割とあります

よく聞くと「キャリアはあるが、俺が俺がで若者を育てるのは下手な50代しかいない」と言います

50代からすれば入社した時と現在と、様々な価値観t露考え方が大きく変わってしまい、戸惑う点も多いと思いますが変わるのは自分なので、新しい社会に現実的に合わせていくことが大切なようです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています