伸びる人の寿命・縮む企業の寿命
人生の労働期が40年から60年へ
企業の寿命は50年から20年へ
人はますます長寿に、企業は新陳代謝が早くなっていくのが『20・60社会』です
『20・60問題』という人もいますが〈問題〉ではないと思います
「せっかく入った大企業、70歳まで面倒をみてもらおう」という『寄らば大樹の陰』の人には〈問題〉です
「この身に着けたスキルを磨いて、どんどんステップアップしていこう!」という人には〈標準〉です
アメリカなどの就職観は「プロジェクトに参加している」という感覚で仕事をしています
よって転職も起業も多いです
若手とキャリアミーティングしても「スキルアップ」「ステップアップ」に刮目して働いているのがよくわかります
シニアになると当然違います
「〇歳まで働きたいのだけど・・・」という感じになります
「スキルアップが目的?会社は学校じゃないんだぞ!」
「ステップアップで転職が目標?忠誠心のない奴らだ!」
は〈終身雇用が標準〉だった世代です
労働期40年・会社の寿命50年の時代ならそれが優れた就職観だったのです
これからの若者は「今の自分のA社のスキルは、B社でも通用するのか?」などを常に考えながら、60年という労働期を生きなければなりません
AIの普及は新しい仕事を生む
テクノロジーの進歩は2030年から加速が始まり、2040年は別世界と言われています
ネガティブな人は「進化するたびに仕事が奪われる!」と言いますが、『人間の生活をより良くするために進化している』のがテクノロジーです
また技術は転用されていきます
〈造船技術〉が〈浮島〉へ、そして〈ウオーターフロント〉へ転用され
私の住んでいる静岡県の企業のヤマハも
ピアノの弦を張る技術をテニスラケットへ
バイクの技術をモーターボートへ
次々に転用されています
最近多いのが「AIにより仕事が奪われる」という不安です
パソコンが世に登場した時も「PCの普及で仕事が減る」と騒がれていました
実際は新しい仕事がかなり増えました
「パソコン出来なきゃ仕事にならない社会になる」と騒ぐ人も増えていきました
現在の労働人口で基本のWord・Excelを使える人は34%だそうです
大多数はパソコンが使えなくても仕事になっているわけです
「これからの社会は自動車免許がないと仕事に就けない」
「大学出てなきゃだめだ」
「主要都市でないと仕事はなくなる」
騒ぐ人はいるが、実際にそうなりません
AIの普及は間違いなく新しい仕事を増やしていきます
将らず逆えず応じて蔵めず
荘子の言葉に「不将不逆応而不蔵 」
将らず(おくらず)逆えず(むかえず)応じて蔵めず(おさめず)
とあります
過去を追わず
将来の取り越し苦労もせず
その時々に応じて適切な処置をし
心にとどめない
ということです
「あの頃は良かった」と過去を想っても意味はなく
起こってもいない未来に対し悲観的になっても意味はないし
とにかく現在にベストを尽くす
ということです
変化が激しいとはいえ、いかなる変化も現在が中心であり、現在が変化していくのであるのならば、大切なのは現在です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました