Ⅹ世代のうつ病は深刻
友人が同級生の精神科医の先生に『50代でうつ病になり重くなったらそのまま死んでしまいますよ』とショッキングなことを言われたようです
ここのところⅩ世代のうつ病予備軍が増えているそうです
Ⅹ世代は1965年~1980年生まれの人たちであり、年齢的には、40代前半から50代後半を迎える方が該当し、Y世代やZ世代に比べて経済力があり消費活動の中心を担う年代であると共に企業内でも重要なポストにいる場合が多いです
世界的には「Generation X」との呼び方が一般的ですが、X世代には「バブル世代」や「団塊ジュニア世代」「就職氷河期世代」など、大きな社会の変化を経験した世代が含まれてます
子供の頃は豊かになった日本で生きますが、多数はバブルが崩壊した後に社会人になり低迷し続ける日本経済の中で働き続けた世代です
季節で言えば晩秋から真冬を生きてきたことになりますが、上の世代より「いずれ日本の経済はまた復活する」と言われて希望を抱きながら頑張ってきた世代です
Ⅹ世代にはどんなストレスがかかるのか
世の中の変化スピードは年々早くなり『変化ストレス』も確かにあります
Ⅹ世代はデジタル化の波を直に体感し、学習しながら適応してきた経験から変化や新しいチャレンジにも否定的ではないです
環境の変化に適応するために必要な対策を能動的に考える傾向があり、固定概念に縛られない捉え方をするという優れた一面も持ち合わせています
新しい物事を取り入れることに抵抗が少ないため、勉強やスキルアップに対しても積極的でスキルアップへの意識の高さから自分の価値となるもの、将来のためになることには投資を惜しまず、その前の世代よりは変化には強い人が多いです
Ⅹ世代にかかる圧力として
管理職、スペシャリストのいずれも『仕事の責任』は重いです
子供が大学生で『学費が重い』人も多いです
『親の介護』が始まる人もいます
『病気との闘い』が始まる人もいます
女性なら『更年期障害』に悩まされることもあります
ただこれらのストレスは上の世代を見ていてなんとなく覚悟はしていることです
35年間のローンは異常
深刻なストレスに『役職定年』『早期退職の奨励』などの一種の戦力外通告を受ける場合があります
フットワークよく転職できれば気分を変えて新たなスタートを切ればいいだけですがキャリアカウンセリングを私がしても、精神科医の先生が言うにも『住宅ローンの有無』があります
欧米が新築1:中古9に対して日本は新築9:中古1です
空き家がものすごいスピードで増え続けている日本なのにです
「戦後焼け野原になったから新築信仰が強い」という人もいますが、多すぎるハウスメーカーと長期ローンが組みたい銀行との利害が一致して、新築住宅・建売・新築マンションの広告のオンパレードです
住宅ローンは40代に組む人が多く、35年間という異常な長さの人が多いです
昭和の家族あるあるに『家と車をバックに家族写真』がありますが、給料の中央値が300万円を切る令和にもこの残像が残っています
「家や車は資産だ!」という人がいますが、資産とは「お金を生み出してくれるもの」か「買ったときより高く売れるもの」を資産と言います
車を貸して、家を貸して収益を得ているなら資産ですがそうでなければ負債です
「辞めたくても住宅ローンがまだまだある」
「人生100年とか言われ始め、まだ半分生きなければならない」
という重い鎖が強いストレスを生むようです
私はミドルとカウンセリングをすると『住宅ローンの有無』を真っ先に確認します
問題は新築を持つことではなく長すぎる住宅ローンで「逃げるべき時、逃げれない」というストレスが強く長くかかるのが問題です
大学生で学費が大変でも4年間、車のローンもそれぐらいで4年間の社会変化は大きな天災でもない限りたかが知れていますが、35年は多くの社会変化があります
個人的に長すぎるローンはない方がいいと思います
『うつ状態』と『うつ病』は違います
うつ病になる前に早期発見・早期治療によって、早期に改善させることも可能です
どれだけ無理しても会社に行けない、家事ができない、起き上がることができない、といった状況になって、ようやくメンタルクリニックなどを受診する人も多いです
このような状況はすでにうつ病が重症化している可能性があり、治療に取り組んでも、改善しにくいので「何かおかしい」と気になる症状に気付いたのであれば早めに受診して治療を開始した方がいいです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました