幸福は哲学の分野?
「人は幸福を目指して生きている」と言います
他の動植物は〈生命維持〉〈子孫繁栄〉の活動しかほぼしません
幸福を目指して生きるがゆえに〈喜び〉も〈苦しみ〉もあるような気がします
「幸福の追求ってなに?」は物心ついた時から考えているような気がします
数値は測れるので「お金」と考えたりします
ただ年収800万円を境にして幸福度に差がなくなるとのことです
「自由こそ幸福だ!」という声が多そうですが、強烈な独裁者の元であったり、ひどい人種差別の環境であったりならわかりますが、先進国で民主主義なら自由を求めて戦う人は激減します
幸福は数値で表すことが難しく『極めて哲学的』『個人によって大きく違う』ものです
報道ばかり見ていると世界は悪くなっているように見えますが、実際は世界はどんどん良くなってきています
幸福は測る物差しが無いので『幸福感を得る考え方』が追及されます
脳内物質でみる幸福
『幸福は哲学の分野』でなく『幸福は脳内物質による』と考えるとします
幸福感をもたらす脳内物質は〈セロトニン〉〈オキシトシン〉〈ドーパミン〉の3種類です
セロトニン的幸福は『健康の幸福』と呼ばれ、心と身体の健康のことであり、これが一番重要とされています
「すべては健康であってこそ!健康第一」とよく言われますが、身体の健康だけでなく心の健康も重要です
担当していただいている産業医の先生は「悪い人間関係からはとっとと逃げた方がいい」「収入が・・安定が・・などと我慢して心を壊したらそちらの方が人生へのダメージが多い」と主張します
Y世代からは「職場の人間関係」を重視する職場選びする人が増えてきました
「24時間戦えますか」をバックミュージックに社会に出たX世代より進化していると言えます
「体調も気分もいいな~」がセロトニン的幸福です
オキシトシン的幸福は『つながりの幸福』で他者との交流関係によって生まれる幸福です
親しい人が周りにいる・愛されている・大切にされている・役立っているなどと感じる時に得る幸福です
誰かに親切にした
誰かを助けてあげた
自分に利益もないのに行う奉仕的活動はオキシトシン的幸福を得る為です
日本でも欧米でもZ世代はNPO法人への就職希望者が多いそうです
さらに進化していると言えます
オキシトシン的幸福は2番目に重要なようです
ドーパミン的幸福は『お金や成功の幸福』で目標達成や成功によって得られるものです
部活でレギュラーになった
頑張って勉強して難関校が受かった
営業成績が良くボーナス増えた
能力が評価され昇進した
など長きに渡り学校でも企業でも評価されていたことで「これが幸福だ」と思っている人は多いです
私が大学生で就活をしている時
「日産の営業マンで2年連続日本一の営業成績の人がいて凄い年収らしい」
「でも離婚して家族は離れたらしい」
「証券会社の営業マンで20代なのに年収〇千万円の人がいる」
「でも身体壊したらしい」
「でも大成功をおさめているんだから勝ち組だよね」と評価していました
ドーパミン的幸福を得た代わりに、セロトニン的幸福・オキシトシン的幸福を失っています
昭和はこれでも成功者と呼ばれたようですが、人は進化していき、プラスして長い平成不況でドーパミン的幸福は後退しつつあります
3つの幸福のバランスが大事
ドーパミン的幸福が時代遅れだということではありません
スポーツでも、勉強でも、仕事でも目標達成に向かって努力する姿は美しいです
ただ、それのみに集中するあまりセロトニン的幸福・オキシトシン的幸福を失わないようにするのが重要です
『3つの幸福のバランス』をとることが『幸福の条件』になってきます
ネイティブアメリカンには「人の心には2匹のオオカミが住んでいる」という考え方があるそうです
一匹は「怠けたい・楽したい」というオオカミ
一匹は「成功したい・成長したい」というオオカミ
「どちらに多くエサを与えるかで人生は大きく変わる」と子供たちには教えているそうです
セロトニン的幸福・オキシトシン的幸福を重視しながらもドーパミン的幸福を得ようとするところに成功・成長があるのだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました