言葉は時代背景から生まれ風化していく
大学時代「儒教は国の立ち上げの時には大いに重要視されるが、国が栄えてくると必要とされなくなる」と教わったことがあります
明治時代の日本でも儒教を非常に重んじていたようですが、次第にフェードアウトしていきました
秦も中国を統一すると『焚書坑儒』と儒教に関する書物はすべて焼き払い、儒学者を全員生き埋めにしています
その時代では素晴らしい考えも、次の時代には必要のない考え方になることは歴史上多く見受けられます
同じ時代の中国の言葉でも良し悪しは別ですが「背水の陣」「左遷」「牛耳る」など、いまだによく使われている言葉もあります
また『金言』と呼ばれる『いつの時代にも風化しない素晴らしい言葉』も多くあります
明治⇒大正⇒昭和⇒平成⇒令和と続いた日本の近代でも『もう使うべきではない貧しい発想となった言葉』がいくつかあります
企業などでも「昭和入社が令和入社に言わない方がいい言葉」も多いのではないでしょうか
令和に使ってはいけない風化した言葉
「働かざるもの食うべからず」
レーニンが国家都合で作った、今となっては非常に貧しい言葉だと思います
そもそもこんなことを子供に言い続け、老後に言い返されたらひとたまりもありません
「酒を飲まない奴とは信頼関係が築けない」
まだ昭和の時代を生きてます
令和入社からは原人のように見られていると思います
「お前の為を思って言っている」
説教と自慢話は若い世代に沈黙で反抗されます
自分都合で言っているのが見え見えです
「どう責任をとるつもりだ」など
誰もチャレンジしなくなり、いずれ誰も考えなくなります
「責任をとる為に役職と高い給料もらってんだろ」と思われています
「前例がない(からやるべきでない)」
経済成長ゼロを目指す言葉です
「お前のような奴は見たことがない」
と言っているあなたが珍しく、同じような〈奴〉はたくさんいます
「男は台所に立つもんじゃない」
家族から見放されます
昭和という時代は『男が偉く』『年長者が絶対』で『高学歴が有利』な時代でしたが、心も豊かになっていくので、貧しい時代の言葉として扱われていきます
人は資産として捉える
「従業員をコストで捉える」言葉全般
「給料分働け」などです
『従業員をコストで捉える』経営陣と『従業員を資産で捉える』経営陣とでは会社の未来は大きく変わります
これから労働人口は減り続けるので時代にそぐわない貧しい思考形態です
経済もぐんぐん伸びて、人口もぐんぐん伸びてる時代ならいざ知らず、これからの日本は少子高齢化にまっしぐらです
以前いた会社でも「こいつは給料分稼げてない」など人をコストで観ている営業部長はいました
数値で捉えるのは間違いではありませんが、人を完全に数字のみで観るのは非常に貧しい人の見方です
戦国の時代にありながら「人は城、人は石垣、人は堀 」 と『人は資産』として捉えていたからこそ武田軍団は強かったのだと思います
組織は大きくなれば様々な世代がバランスよくいた方が理想的だと思います
関連会社の一つが「うちは20代と30代しかいなくて・・・なんか踏ん張りが弱い気がする」と言っていましたが、不要な年代などはなく、すべてが資産なのだと思います
人を大切にしない組織は生き残れないと感じます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました