自分の命式はしんどいものだった
前回、人生の大きな流れを捉えるなら①循環法②流動法③三分法と言いましたが、結果を観て「きつい運命で嫌になっちゃったよ」と思った人も多いと思います
算命学は『運命を変えることができる東洋の知恵』と謳ってますが「算命学の鑑定は聞いててすごく嫌な気分になった」という人が多く、四柱推命や九星気学、西洋星占術などでは聞かれないことです
「安心感を得る為」「自己肯定感を上げる為」「癒してもらうため」に占術を利用する人も多く『良いこと8割・悪いこと2割』で伝える方がリピート率が高くなると言われ、たとえ真実でも「聞きたくないことは聞きたくない・考えたくないことは考えない」というのが鑑定を受ける側とする側の暗黙の了解になっているのかもしれません
最初に算命学を勧めてくれたのは会社の社長さんで、事業家などのシビアな世界に生きている人には算命学支持者が多いように見えます
「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」の心構えの人達なので「悪いこと=改善点・乗り越えなければならないこと・自分を磨いてくれるもの」という覚悟ができている人達です
「良薬口に苦し、良言耳に痛し」ということをよく知っている社長さんだったので「競争は厳しいし、結果が全てだし、その中でも部下を守り育成しなければならないのだから学ぶべきは歴史・哲学・算命学だよ」と言われました
私も上記の3つの技法で自分の運命を見たとき「ずいぶん恵まれてない運命だな」と落胆したことを覚えています
自分の厳しい命式に対してどうしてきたかを若輩ながら述べてみたいと思います

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流動法だとひどい命式
まずは社会的動物と呼ばれる人間にとって重要な人間関係ですが、私の場合は自然界の法則とは大きくかけ離れています
つまりそのまま生きると生きづらいということです
下図のように
①社会から剋されるべきなのに自分から社会を生じている
②家庭は自分から生じるべきなのに剋しているという部分が、目いっぱい仕事をして子供の運動会や文化祭にもいかず、仕事優先の生き方でした
③目上とは比和で同格意識・張り合う態度が強く「生意気だ」と見られることが多かったです
④目下からは生じられ慕われるのが自然界の法則なのに剋しています
部下に対しては思い通りに動かないと許さないところがありました
ただ「人は痛い目に合うと最も学習する」ので、個人のプレーヤーの営業マンの頃と違って、支店長となると「部下の作った数字で活かされてる」現実を目の当たりにすると自己改善する必要があるなと気づきます
当時「サーバントリーダーの時代」=「奴隷的リーダー=部下に徹底的に尽くすこと」という講義を聞いて素直にその通りに動き、部下が生き生き仕事をして業績を上げます
子供3人には老子の「天は万物を生み出すが所有はしない また育てもするが支配はしない 現実を現実としてあるがままに受け入れ、物事をそれが進みたいように自然に前に流れさせてやりなさい」の通りに、行きたい学校、就職先はすべて尊重して否定・批判は一切しませんでした
もし子供が海の近くで飢えていて、そこに釣り竿が合ったらどうするか?→答えは「魚を釣ってあげる」でなく「釣り方を教えてあげること」で、これも老子の「魚を与えれば1日生きていける 魚の釣り方を教えれば一生生きていける」の思想を取り入れ『子供が社会に出て自立して生きていけること』が親の最も重要な役目だと考え方を変えます
自分を磨いてくれたのは自然界の法則に反した部分で苦労した点です
目上との関係がおかしい、社会との関係もおかしい、目下をつぶしてしまう、家庭を壊してしまうというという構造に気づくき、考え方と行動を変えることです
算命学が他の占術と違うのは「あなたはこういう人」で止まらず『どこ→なぜ→どう』と、しっかり運命を改善できる点にあります


循環法だと最も苦しい調舒星が極
循環法で観ると私の場合、火性である鳳閣星・調舒星で流れが止まりますが、その前が貫索星で陽の為に「陰陽の和」で陰の調舒星にメインに氣が流れるようで、メインの極は調舒星でサブの極が鳳閣星になります
鳳閣星は自然体に生きて徳を積めば陽転していきますが、調舒星は完全主義でひたすらマイナスに目が行き、それを磨き続けます
くやしさや恨みなどの陰の氣をエネルギーにしていき、調舒星が極となるのは十大主星の中では最も苦しい生き方とされています
考え方もスキルも大いに偏るのが調舒星が極の人です
テストが90点だった場合「90点も点が取れた!」と喜ぶ鳳閣星に対して「10点間違えた」と落ち込むのが調舒星なので、どう考えても気苦労は多くなります
『陽の星は陰の星を見習い、陰の星は陽の星を見習う』というのであれば、鳳閣星の「まあ、いいか」の精神を取り入れて、おおらかに平和に心を落ち着けるべきかもしれません


三分法では矛盾から矛盾の連結
私の場合は初年期に部長・役員の星である天禄星が廻ってきているので、これは矛盾と言え「妙に落ち着いた子供」「安心・安全・安定を求める進み方」をする、少し子供らしくない子供だったといえます
就職の時も「大手で創業100年近く、しかも無借金で自己資本比率90%の企業」を選びましたので「寄らば大樹の陰」的な企業選びでした
中年期には高校生の星である天恍星が廻りますので「安心・安全・安定の星」から「反発反抗、ロマンを求める星」に移っていきます
会社からすると「周りに常に合わせた協調性のある人間が、支店長や課長になったら急に自分の個性を打ち出しはじめた」と見えたかもしれません
天恍星は孤独の意味があり「周りが暗いから星はきれいに輝く」というように、単身赴任で良く動き、正月も1人で過ごすことが多くなりましたが、寂しさは感じませんでした
同じ現実の星でも「静から動」に変化したといえます
若年期に天恍星で、中年期に天禄星なら矛盾がなくスムーズでしたが、それが逆になってしまいましたので天禄星の頃は転職など考えませんでしたが、天恍星に変わると躊躇なく行きたい方に進みます
三分法で十二大従星が変わるのは乗り物が変わるのと同じで、大型セダンからレーサーレプリカのバイクに変わったような変化でした
早くから算命学を知っていれば・・・という後悔は強くありますので、自分の命式や宿命を知って運命を変えていく努力は大切だと切に思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました