人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
働くを考える

賃上げが起こる環境は

過去最高なぜこれほどまでに賃上げしたのか

2年ほど労働組合の中央執行委員をしていたことがあります

この期間は組合の専従と同じくらいのいろいろな会社の情報が入ってきました

賃上げ交渉・賞与交渉などの「給料を増やせ!」は社員の最も関心の強いものです

時はリーマンショックの時なので会社からは『業績が悪い中、組合の要求はのめない』という返答ばかりです

世間的に観ても厳しそうな空気でした

支店は新しく増やすより閉店の方が多かったし、既存の支店の収益も全体的に良くありません

業績が悪いんだから賃上げは厳しくなるは「それはそうだろう」と個人的に納得していました

ただ後で知ったのですが会社の内部留保は毎年増え続けていました

現在、月例賃金の賃上げ率は3.92%で、前年妥結額比では81.04%増ですから平均要求額は前年から35.11%増えたています

3%台後半の賃上げは1993年以来30年ぶりのようです

よく観てみると業績の良くない企業も大幅に賃上げしていたりします

賃上げの最大要因は『人手不足』で、人材確保の為にやむを得ずの賃上げのようです

消えゆく仕事は増えても人手不足は続く 

企業の採用責任者はこれからの日本は人手不足の時代が長く続くということを良く知っています

「今は採用に苦労していなくても、いつかは苦しくなる」

「今、採用で苦労しているが来年はもっと苦しくなる」

「現場から人の補充を強く要望されているが、現場が思うより補充は時間がかかる」

「人の定着が悪い管理職は変えた方がいい」

などと考えていると思います

『AIや優れた労働力になるマシンの登場で人の仕事は奪われ続ける』という発信が増えてきていますが、無くなる仕事が増えていく以上に労働人口減の方が加速度的です

人手不足の深刻化=賃上げは続くことになります

建設業の倒産が相次いでますが、需要はあっても『原材料の高騰&賃金上げれず人手不足』の苦しい状況では厳しい経営になります

物価が上がると失業率は下がる 

私達は物価が上がると生活が苦しくなると考えていますし、現実はそうです

日本のインフレ率は世界的に観てもよく抑えられていますが「また値上げかよ!」という不満の声はよく聞きます

物価高騰は非常に嫌なイメージがあります

ただ物価は経済の体温とも呼ばれ、物価の上昇は経済活動が活発になってきた証です

済活動の活発化⇒ 仕事の増⇒ 失業者減⇒ 人手不足で賃金上昇

というサイクルになり『フィリップス曲線』で表されます

フィリップス曲線とは英国の経済学者アルバン・ウィリアム・ハウスゴー・フィリップスが発表した物価上昇率を縦軸に、失業率を横軸に取る右肩下がりの曲線のことで物価と失業率の関係を示したものです

フィリップス曲線は、物価と失業率が逆相関の関係にあることを示しており、どんな経済状態の国でも一般に成り立っています

私達はどうしても「給与が上がらないのに物価ばかり上げる!」と短期的なものの見方をしますし、マスコミも視聴者の感情に合わせた報道をします

長期的なものの見方は難しいにせよ、あるていどの経済の法則は覚えて中期的なものの見方は身につけるべきかもしれません

物価状況しすぎてもダメですが、何でもかんでも『安いが正義』ではありません

日銀が『2%の物価上昇』を目標にしてきましたが、この2%が適性成長率だと思います

適切な物価上昇は大切だということは、小学校高学年くらいから教えれば「お兄ちゃんが5年生の時にこずかい500円なら、僕が5年生の時は510円」などと子供が言うようになるくらいなら、日本人のマネーリテラシーは安泰のような気がします

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています