算命学 人生の羅針盤
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仕事の心理学

記憶力のメカニズム‐4

なぜ覚えたことを忘れてしまうのか?

いくら努力しても 忘れてしまうことがありますよね

わたしも当然ありますので、パソコン周りに付箋ではって、済になったら付箋をとってます

ビジネスマンなら『自分流の物忘れ対策』をみなお持ちかと思います

忘れてしまう要因として、最近の研究から3つ・・・

①干渉説  

②環境・気分の変化  

③不使用説

が重視されており、 このうちの『干渉説』を考えたいと思います

干渉説とは記憶した内容の相互の干渉によって、思い出せなくなることです

ようはたくさん覚えたものが、ごちゃごちゃになって思い出せなくなってしまう状態で、短期間に詰め込みすぎたり、いろいろなことを同時並行してやったりすると起こりやすい現象です

わたくしも一時期、営業部長、採用課長、研修責任者、支店長代行を同時並行していた時期があり、その時は良く起こりました

守備範囲の広い中小企業の管理職は秘書や補佐役もなく起こりやすくなる気がします

やはりスケジュール管理と 自分なりの物忘れしない対策が重要ですね 

物忘れ⇒2種類の干渉について

そしてこの干渉説にも2種類あります

「これ、メールたのむ!あっそれとこれは郵送しておいて!」という会話があった場合 新しく追加された「郵送しておいて」を忘れてしまうのを順向干渉と言います

逆に新しく情報が入力されることにより最初の「メールたのむ」を忘れてしまうのを 逆向干渉といいます

これは、よく似たものを覚えようとしたときにおこりやすい物忘れです

ビジネスの現場ではよく起こりやすいかもしれませんので、 よく似たものを覚えるときは注意が必要ですね 

環境・気分の変化の記憶

記憶したときの環境と思い出すときの環境が同じだと再生されやすいことを 気分依存効果(文脈依存効果)といいます

環境や記憶するときの気分などの要因が、記憶の定着に大きく影響するという実験結果があります

ようするに、思い出せないときは おぼえたときの環境を思い浮かべると再生率が高いということです

「あっ電池が切れてる!交換しなきゃ!」と2階の電池のストック場所に行ったはいいものの「何しに来たんだ?」と忘れた場合は、それを考えた場所に戻ると思いだしやすいということです

記憶した場所、記憶したものを話した人などを思い出すことにより、記憶を再生することができるという記憶のメカニズムです 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました