人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
働くを考える

解雇の自由化は進むか

雇用は過渡期に来ている 

小泉進次郎議員が

「解雇規制は辞めるべき」

「年金支給は80歳で良い」

と主張して反発する国民も多くいました

人事部でも個人的な感想を述べれば

日本は会社から解雇は出来ないが、従業員はどんなに辞められると困る状況でも簡単に辞めることができる国と感じます

「学校を出たら一つの会社には最後まで勤め上げる」という忠義的な旧世代と

「一つの会社にぶら下がり続けるのは恥!激しい変化に対応し転職していく」という新世代が混在していくのが今の日本です

ほっとけば必然的に流動化のある転職文化になっていきます

労働組合の職場委員も何度かなりましたので「降職は致し方ないが、解雇は絶対許さない」という姿勢です

車を買い替えるように転職をする若い世代もこちらから自由に辞めるのはいいが、会社から切られるのはヤダというスタンスです

営業・企画・人事を経験した中で

日本は値上げが難しい

日本は解雇が超難しい

と感じます

解雇規制は日本企業の六重苦の一つ

経済界が長年訴えてきた日本企業の六重苦の1つである厳しい労働・解雇規制の改革は申すべき時に来ているのは確かです

衰退産業から成長産業へ労働力を移すは採用をしていてしみじみ感じることです

小泉氏は出馬会見で「現在の解雇規制は、昭和の高度成長期に確立された裁判所の判例を労働法に明記したもので、大企業については解雇を容易に許さず、企業の中での配置転換を促進してきました」

日本経済のダイナミズム取り戻すために不可欠な労働市場改革の本丸である解雇規制の見直しに挑みたいと思います

裁判所の判例を労働法に明記したものとは労働契約法16条の「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」という解雇権濫用法理のことです

整理解雇の4要件というものがあります

人員削減の必要性があるか

解雇回避の努力をしたか

人選の合理性はあるか

解雇手続きの妥当性はあるか 

小泉氏は②の解雇回避努力について「そこの部分が、今は希望退職者の募集とか配置転換等の努力を行うというふうにされていますが、私はこれにリスキリング、学び直し、再就職支援、こういったものを企業に義務づけることで大企業に限定し来年国会に法案を提出していきたい」と述べてます

50代以上は「リスキリングして新しい業態へ」というと反発しますが

30代は「これだけ変化の激しい時代はそれは必然だ」という姿勢で

20代は好奇心が強いせいかやる気満々です

リスキリング、再就職支援をしたかを基準の1に加えることになるとこれまで以上に解雇が容易になると思います

希望退職者募集のオプションとして外部のアウトプレースメント=再就職支援の会社のサービスを付けるのが一般的で、加えて外部の研修機関の「リスキリング講座」受講のオプションを付けることに大企業は何の痛痒も感じないと思います

この辺をよく説明せず「小泉進次郎は解雇の自由化をしようとしている」と発信するマスコミもいかがなものかと思います

50代以上の「学び直しはかったるい」「変化は苦痛」な有権者は当然反発します

もう一つ河野氏が主張する解雇の金銭解決制度もあります

「中小零細企業の方が一方的に会社都合で解雇されたときに、実は金銭の補償がされないケースが多々あり、一方的な解雇されたときに金銭補償するルールがあればそういう場合にもそのルールが適用されて補償を受けることができるし、次の仕事に余裕を持って向かうことができる」と述べていました

実際に中小企業では合理的理由のない不当な解雇が横行し、泣き寝入りしている労働者も少なくない状況で、そうした労働者の救済策として有効な手段となりうるが、問題は解消金の金額の基準をどう設定するかになります

これだけ社会環境が変わってきたのに、昭和の仕組みを変えないのも政治家としては怠慢だと思います

私は高市さん指示でしたが、雇用を変えようとする小泉、河野両氏の姿勢は正しいと思います

ステップアップとステップダウン 

流動化の時代だからといって、転職すればいいというものではありません

観光部門への採用・教育へまわされてよく目にする光景があります

ステップアップし続けている人と、ステップダウンし続ける人です

調理師などがそうで、とあるフレンチの調理師の採用面接を調理長と初めてした時

「地元の食材にこだわり、すべて手作りで調理している職場を探していました」

「私は○○では■■を身につけ、○○では■■を身につけました」

「御社の△△調理長はソース作りに優れており、それを身につけたいので応募いたしました」

「いずれは東京西部の実家の近くでフレンチレストランを開業するつもりです」

「7年以内に調理長か副調理長になれなければ次に行きます」

ハッキリとキャリアプランをもったタイプです

面接官の調理長いわく「ステップアップしていくタイプで欲しいタイプ」と言います

次が「○○がやだった」「■■がきつかった」と嫌になれば転職を繰り返すタイプ

「あれはステップダウンしていくね」と言います

調理に疎い当時に私が見てもハッキリわかります

ステップアップタイプは片腕が欲しい時

ステップダウンタイプは猫の手も借りたい時

欲しい人材のようです

同じ業界の転職でもキャリアは大きく違ってくると思います

大転職時代の方が格差は大きくなると思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています