信じる欲求
「この人は運命の人」
「この思想は絶対真実」
「この教えは唯一正しい」
「この組織にいれば間違いない」
人間には『信じたい欲求』『信じること・すがることで安心する』性質があるそうです
強く信じるということは思考をシンプルにし、不安をなくします
まさに「信じるものは救われる」です
「Aはここは優れているけどここがダメ」「Bはここがいいけどここがイマイチ」など常に多角的に物事を観て客観性を維持するというのは脳をひどく疲労させるようです
またこのような思考の人は白けているように見え、疑り深くも見えます
多方面に多角的に物を見ている人より、一つのことを信じてまっすぐ進む人の方がハツラツとして幸福に見えます
また組織も信じてまっすぐな人を有難がります
視野狭窄 に陥る
「私にはこの人しかいない」
「俺にはこの会社が全て」
は熱量があり、時として美しい姿にも見えます
ただ強く信じている時は『視野狭窄に陥っている』と心の片隅に自覚しておくことも大切です
あなたにとっていい人は他にももっといるし
あなたが活躍できる会社は他にもたくさんあります
今あなたが強く信じているものは偶然目に入っただけです
特定の相手に執着するということは運を逃します
東洋では『縁を大切にする』という気質があり、忠義や関係を大切にする良い習慣にもつながっています
アメリカ人は『理』を大切にする民族と言います
合理性の理、理屈の理ですので「屁理屈も理屈のうち」という発想ですが、中国人は『仁』を大切にし、日本人は『和』を大切にすると言われています
東洋の縁を大切にする気質は人と人を心でつなげようとする素晴らしい面も強くあります
良い面は維持しながらも「視野狭窄状態にいる」ということを自覚してバランスをとることが重要です
会社の同期入社でも「考えるのが面倒くさい」という性質の人は、20年・30年で同期に大きな差をつけられたりします
運の良い人と悪い人の違いは
視野の狭さは目の前に多くある運を逃します
心理学者のリチャード・ワイズマン博士は
【運の良い人】 【運の悪い人】
・外向性高い ・外向性低い
・開放性高い ・開放性低い
・神経症的傾向低い ・神経症的傾向高い
と述べています
簡単に言えば運のいい人は
「言うだけ言ってみよう」
「行くだけ行ってみよう」
「やるだけやってみよう」
と『行動に移すことが多い分チャンスもつかみやす』ようです
外交的なものの観方・開放的なものの観方・神経質でないものの観方は視野を広げます
企業でも
・意見が活発に飛び交う会議の会社
・皆が多くチャレンジする会社
・「失敗したらどうしよう」などとビクビクしない社員の多い会社
は実績が良くなりやすいです
「信じることの安心感」と「視野を広げて物事を観る」ことのバランスが大切だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました