行動のないところに幸福も生まれない
前回は「待つ」の重要性を書きましたが、今回は「動く」の重要性を考えたいと思います
「待つ」というと静止状態のようにとらえがちですが 行動しているときより「五感」は動いています
五感と思考の直結=待つ
五体と思考の直結=行動 です
英国の政治家 ディズレーリは
行動は必ずしも幸福をもたらさないかもしれないが
行動のないところに幸福も生まれない
と述べています
動かない限り「現実」は変わりません
思考 計画 予定 は変更が効きます
ですが 行動に移せばそうはいきません 結果が生じ 成否や勝敗 損得や正誤が生まれます
行動に移せば 失敗や負け 損失はつきものです どちらに転んでも得られるものは「経験学習」だけです
しかし
一歩踏み出さなくては何の結果も生まれず 幸福にもなれないのも事実です
私が「現場の経験の長い人を重視」するのもこんなところです
苦しいことは早く飛び込めば 早く抜けられる
特に社会に出たての新入社員は「まず行動」が大切です
失敗することは想定の範囲内だし 成功でも失敗も「一つの体験学習」として観てもらえます
「痛い目に合って学ぶ」が若い頃には重要だからです
キャリアを重ねるとそうはいきません 「静」と「動」を使い分けて仕事の取り組まねばなりません
孫子の兵法に「風林火山」という有名な言葉があります
その疾はやきこと風の如ごとく・・・動
その徐しずかなること林の如く・・・静
侵掠しんりゃくすること火の如く ・・動
動かざること山の如く ・・・静
風のようにすばやく動き 林のように静かに構え 火の如く激しく攻め 山のようにどっしりと構えて動かない という4つの動き方を表した言葉です
私もそうでいたが 若い頃は よけいなところで動き 肝心なところで動かず失敗することが多いです
ただ経験を積むうちに自然と正しい「動く」「待つ」はしみついていきます
「苦しいことは早く飛び込めば 早く抜けられる」 早いうちに痛い目に合うことは幸福とも言えます
「若いうちは修行だ」などと言われることも多いと思います
「修業とは特別なことではなく なんでもない日常の行動に心を込めること」です
どんな仕事でも 当事者になることが肝心
行動することにより 失敗 損失 が大きい場合もあります
「良かれと思って転職して失敗した」
「儲かると思って投資して大きな損失を出した」
「間違いない作戦だと思ったけど業績を落とした」
勇気をもって行動することは精神として「美しい」と評価されても 現実的に幸福に直結するとは限りません
それでも私たちが行動を起こすのは「その行動が幸福につながると信じているから」です
日本マクドナルドの創始者 藤田田さんは
傍観者ではダメである
どんな仕事でも 当事者になることが肝心である
と言いますが 全くその通りです
自分の人生は自分が当事者であるということです