経済的自立には大いに賛成
我々世代は従業員として働くしか教育されてきませんでした
「音楽の世界に進みたい」「小説家になりたい」などは親や教師に真っ向から反対されます
終身雇用や年功序列が崩壊し始めた社会では、若者の人生観も変化し始めています
FIRE(経済的自立して早期リタイア)が若者のムーブメントとなっています
数年前から米国、そして欧州へと広がりを見せライフプラン 概念です
自社の社員でも当たり前のようにキャリアカウンセリングで話してくる若者もいるほどです
FIREとは【Financial Independence=経済的自立 Retire Early=早期退職】の略で
経済的に自立し 早期リタイアを実現すること 大体彼らの理想は30代中盤あたりを目指している場合が多いようです
「親世代を見ていてお金のためにヘトヘトになるまで働く生き方はヤダ」
「つまらない企業生活の縛りから自分を解放する」
「日本は先行き不安 自分の会社も不安 仕事が続けられるか不安」
確かにインデックス投資は「ほったらかし」でも複利の力で増えていきます
4%ルール切り崩して生きるだけの株式資産を持つ方程式は手堅いですが
月10万得るのには3000万
月15万得るのには4500万
月20万得るのには6000万
月30万得るのには1億円必要です
FIREを目指す若者の優れた点は
①切り詰めた生活・・・給料の60%以上は投資
②金融知識の豊富さ
③会社・国への依存しない思想
は立派だと賞賛します
「寮(実家)だし月5万円で生活して後の15万は投資に回している 消費癖がつくと困りますから」
堅実な生活です 私の同じころは車は欲しいわ スーツはブランドだわ 毎晩飲みに行くわで 彼らから見れば浪費浪費のダメダメ人間かもしれません
ミドル以上に対しては「会社だって苦しい時があると思う でも『賃金下げるな』『雇用保障しろ』さらに国にも要求多すぎです 会社や国に依存度が高すぎます」と ある意味自然体です
聞いていて立派な部分は多いし、日本の将来もどうなるかはわかりません
なるべく早期にサラリーマン生活を終え 資産運用などを中心に生活していくというライフプランや概念は良しとして 個人的な意見を言わせてもらえば
FI=経済的自立 の概念には大いに賛同する が
RE=早期退職 には「待て」と言いたい
これからの日本は収入減は複数持つべきです たとえ月1万円でも
人事の立場では言えませんが 副業をもつべき 株式投資 不動産投資 ネットで事業 いろいろチャレンジすべきです
ですが30代で悠々自適なリタイア生活は「待った」と言いたい
大きな起業はせずとも小さな起業
週3日は働く など社会とはつながっていくべきです
30代・40代は上も下も横も人間関係が広がり 最も重要な学習期だと思います
個人的に セミFIRE をお勧めします
社会の仕組みをもっと知ろう
デンマークは大学までの学費が無料だそうです
アルバイトなどで学業に支障をきたすのも良くないと おこずかい程度の金額も支給されるらしいです
「素晴らしい!日本の政治家はなにしてんだ!」
という前に デンマークの若者はほぼ全員選挙に行きます
立候補者は「どうしたら投票してもらえるのか?」を考えて政策を考えます
各世代ごと政治に求めるものが違いますから 最も多い投票してくれる世代に合わせた政策になります
「板垣死すとも自由は死せず」
板垣退助は自由民権運動を推し進め 暗殺されそうになりました
庶民が選挙に参加するようにはなりましたが
高額納税者のみ選挙権がある
25歳の男性のみ選挙権がある
など今の「18歳以上の男女」となるまでに 死屍累々の犠牲を払い実現した歴史 があるのです
農業従事者の平均年齢は67歳 確実に選挙には行く「農業を保護しなきゃ」となり 日本のお米の値段は世界基準の6倍です
「どうせ政治家のやることなんて・・・」という若者と
「どうせ投票しに来ない奴らなんて・・・」という政治家
もし若い世代が皆、選挙に行けば
国家予算100兆円の使い道は大きく変わります
未来は若い世代こそこだわりを持つべきです
社会人は自由学習期間
「学生の間はよく勉強するのが役目」
「社会人になったら仕事をしてお金を稼ぐ」
当たり前のことですが
「学生時代は『入れる頭』が大事」
「社会人は『出す頭』が大事」だと思います
社会人は教科書もカリキュラムもない自由学習期と捉えてください
同じ事柄に対しても「感じ方」「学んだこと」が人それぞれ違い、自由学習です
仕事をして 人となる
上り坂を越えて 駿馬となる
はモンゴルの言葉ですが
人が一人前になる為には仕事をやり遂げる
馬は険しい上り坂を越えてこそ優れた馬になる
という考え方です
ある種のハードルを乗り越えることにより成長していくのが社会での学習であり ミドル以上はその大切さを皆知っています
社会人の学習は長い年月を乗り越えて身につくものが多いのです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました