凶暴な人間がおとなしくなる
いつの時代も凶悪犯罪には悩まされます
凶悪な人間をおとなしくさせられないものか・・・
1932年リスボン大学のエガス・モーニフが凶悪な人間を善良な人間に変える手術に成功した
おでこの両側に2cm程の穴をあけ メスで前頭葉を削除する
この手術により極悪犯罪人や乱暴な人間が非常におとなしくなる
「すばらしい!!」
1949年にEモーニフ教授はノーベル賞をもらった
ただ 確かに乱暴はしなくなったが どうもおかしい
喜怒哀楽の感情はなく 決して前向きに生きようとしない タガが外れたような人間になっている
この手術には疑いがもたれる
「人間を人間でなくする手術」
悪魔の手術とまで言われ 今では特殊な例を除き この手術は禁止されている
前頭連合野の3つの座
前頭連合野は人間の「考える力」「やる気」「我慢する力」と深く関係している
「創造の座」「意欲の座」「意志の座」があるのです
これは人間のみに発達したもので 動物にはありません
だからこの前頭連合野を使って得られる喜びが「人間しか得られない喜び」なのです よく言う「自己実現の喜び」などは このことを指しています
何かをやり遂げようとする
失敗するが再びトライする
成功したときの喜び
前頭連合野をフルに使っての喜びです
「周りとのかかわり合い」さえ良ければ 人間は誰でもこの3つの座を使って「何かを成し遂げたい」そして「成し遂げた喜びを味わいたい」と思っているのではないでしょうか
「周りとのかかわり合い」が悪かったり「自己成長できる環境」でない場合 やる気をなくしたり 時に反組織的になったりします
人間にしか得られない喜びを理解することは 人間を知る鍵だと思います
「創造の座」「意欲の座」「意志の座」を削除する手術など やはり悪魔の手術と言えます
自我あっての人間なのです
東洋人はどちらかと言えば 精神を重視して人を理解しようとし 西洋人に比べると科学的検知にたって人間を理解しようとする姿勢に掛けるような気がします
人は年齢で老いるのではない
学ぶ意欲さえあれば脳は年齢に関係なく成長する
「もう学ばなくていい」と判断すると身体ごと老いていく
理想を失うと人は老いを加速させる
年齢で老いるのではないのです 意欲がなくなるから老いるのです
一冊の本を完読したり 難問を解いたり 何かを成し遂げたり 脳をフルに使って打ち込むと意欲的な生き方ができます
脳も汗をかくことに喜ぶのです
自我あっての人間です コントロールに苦労することはありますが 自我がなくなれば終わりです
イランの言葉に
坊さんになるのは なんとたやすい
人間になるのは なんと難しい
形式として坊さんになるのは容易だが 真の人間になるのは難しいと説いています
真の親になる 真の上司になる 真の教師になる・・・ 自我あっての人間ですが 自我のコントロールに苦しむところに生き方の苦労があります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました