人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人間関係

自制すべき分断本能

2つのグループに分けたがる本能

なんでも2つのグループに分けるクセはないでしょうか・・・

〈勝ち組〉と〈負け組〉

〈富裕層〉と〈貧困層〉

人はなんでも2つのグループに分けるクセがあります

以前人は1日10回しか選択・判断ができないと述べたことがありますが『選択する』『判断する』というのは非常にしんどい行為で脳のエネルギーを消費します

奥様が「今晩何食べたい?」と聞き「なんでもいいよ!」というのは思うより酷な対応のようです

判断するストレスから回避するために『シンプルに2極化しておく=分断本能があり、極めて客観性が乏しいものです

何を基準に〈勝ち組〉というのか?

何を基準に〈エリート〉というのか?

何を基準に〈豊か〉というのか?

何を基準に〈いい人〉というのか?

定義などないのに2つに分断しようとします

とあるお嬢様女子大では「コンビニのような野蛮な人が集まるところに出入りする人達」とグループ分けするそうです

「コンビニよく利用する人は野蛮人」など分断されたら堪ったものではありません

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勝手に組織に溝をつくる分断本能

支店長になりたての頃、先輩支店長達に「お前も早くこっちに来い」といわれたことがあります

「こっちって何?」

どうやら〈予算をやり続ける〉〈常勝支店として営業本部に認識されている〉〈商品本部が優先的に良いものを回してくれる〉などのグループだとは思いますが、基準はあいまいです

この人達は勝手に社内を分断しています

「勝ち組ってなんだ?」「エリートってどんな人?」と聞きたくなります

数字や定義による選別ではないのです

数字も平均を出せばいいものではありません

日本人の1世帯当たりの貯蓄額は1800万円だそうです

「そんなにあるんだ!ほとんど皆『老後2000万円問題』クリアしかけているじゃないか」

と思いがちですが『最もボリュームゾーンは貯金100万円以下』だそうです

『中央値は419万円』ですので『ごく少数の世帯が莫大な金額を有している』といえます

分布を見ないと「ほとんどの世帯が『老後2000万円問題』をクリア目前」と判断しかねません

平均値だけでなく分布も見る必要があります

分断本能は名著「ファクトフルネス」で紹介された言葉です

分断本能により悪くなる組織は多々あります

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分断本能は悲劇も生む

分断は人間関係を悪くする例が多いです

基準もないのに「負け組」など言われて気分がいいわけがありません

「よくわからないけど俺は負け組なんだ」と人を不幸にします

「なんだかわからないけど俺は勝ち組」と人を傲慢にします

異教徒弾圧・異民族排除・・・分断本能は歴史的悲劇も生み出しています

「あの人は基本的に文句しか言わない」

「あの人は自分さえよければいい人」

などグループ分けする場合は心の中に閉じ込めて外に出さないことです

特にリーダーは分断本能は強く自制が必要です

攻撃本能もそうですが、人間は意外に厄介な本能を持ち合わせています

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています