人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

自分らしく生きるための進化するキャリア

昭和のキャリアモデルは寿命が70歳としてつくられている

前回の『不安症を抱えやすい日本人の未来』の続きになります 

平均寿命が70歳で、ひとつの企業で55歳まで働き続け、定年後は悠々自適な年金暮らしという昭和のキャリアモデルは令和には当てはまりません

寿命が延びたからです

20年延びたとすれば、キャリアモデルも大きく変わってきます

不安症を抱えやすい日本人の未来 いつの時代も未来は暗い セロトニンが多い南米やアフリカの人は楽観的ですが、少ない東アジアの人は不安症になります 東アジアの...

X世代の「昭和の終身雇用と老後に年金暮らしのキャリアプランは変えたくない」というのもわかりますが、変化の早い現代は企業の活躍できる期間は短くなってきています

日本は長く続く企業が多いですが、それでも企業の寿命は短くなっていくと思います

企業に「20年寿命が延びたから定年も20年伸ばせ!」というのも無理があります

Z世代は60・20社会=労働期間60年・企業の寿命20年の社会を生きると言われてます

「ずっと同じ企業にぶら下がる」はかなり難しくなっていくと思います

「だから老後は自助努力で生きるんだ!」というのも少し突き放し過ぎだと思います

バブル崩壊後から『自己責任』という言葉を多く聞くようになりましたが、地味に乱暴な言葉だと思います

定年の消滅 

「年金受給年齢がどんどん引き上げられそうだ」

という声が年々多くなってきていますが学習期20年⇒労働期35年⇒晩年期15年の昭和の人生スケジュールでは令和は動かせません

この中で伸びていくのは労働期で、X世代で50年、Z世代は60年以上になります

新卒で採用した新人を60年間面倒をみるのは企業としてはかなりの無理が生じます

人手不足だと騒がれていますが、大企業はかなりの余剰人員を抱えています

余剰人員の削減の為に、高額の金額を退職金に上乗せして『早期退職キャンペーン』ができる企業はいいのですが、テクニカルスキルが古くなった余剰人員を大量に抱えている大企業は多いです

そのような場合は人手不足の中小企業へ人材の移動をもっと活発化すれば、労働市場が円滑に回ります

テクニカルスキルは劣化していても、それは大企業でのレベルであって中小では喜ばれる場合もあります

またテクニカルスキルがだめでも、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルが素晴らしい中高年は多いです

若い世代は企業はスキルを身につける場所で、いつまでもぶら下がる場所ではないという考え方ですから、転職は活発です

終身雇用も定年も消滅し、大転職時代になっていきそうです

シニア時代の働き方は超多様化 

寿命と同時に働くうえで大切なのが健康寿命です

寿命と健康寿命は10年前後違いますから、年金支給は15年間というのは妥当な設定だと思います

これからの長寿社会で最も大切なのは健康の知識といえそうです

健康寿命を延ばす努力が必要になってくるので、知識のインプットと何らかの運動習慣は重要です

もう一つ大切なのが役職定年で、新卒定期採用を行っている企業では役職定年を設定しないと、毎年入社してくるプロパー社員に役職が廻らず士気の低下になります

大量に新卒採用をしている大企業では当たり前になってきますが、万年人手不足の中小企業では実施する必要がない企業の方が多いようです

新卒が毎年どんどん入社してくる企業は50代の役職定年が重要で、質の良い新卒の採用が難しい企業では50代はまだまだ活躍してくれなければ困る存在です

この辺からも「大企業がいいに決まっている」という発想は劣化しているといえます

変化する雇用について人事でもずっと話されてきましたが、個人的には課長昇進は30代・部長昇進40代・役職定年55歳が妥当で、60歳からは時給制で70歳まで雇用が現段階では妥当だと思います

役職定年を設定しないと、いつまでも年寄りが牛耳るシルバーキングダムになってしまいます

「役職定年は死刑宣告」などと極端に嫌い、退職に直結する人もいます

そうまでいかなくても面白くはないと思いますので、役職定年を期に三段ロケットめに切り替えることも重要になってきます

50代でも企業に強烈にしがみつこうとする人は『住宅ローンがまだある』『子供がまだ大学生』などの、お金がかなり必要な場合が多いです

人生の時間も少なくなってきますので、いつまでも人に雇われてフル勤務するのではなく、もっと楽しい仕事や自分の時間の充実を増やす方向にシフトした方がいいと思います

新卒で入社する企業が1段目のロケット

スキルを身につけステップアップ転職が2段目のロケット

引退までのお金の確保が3段目のロケット

ということになりそうです

そうしないと寿命の伸びた人生の成層圏までたどり着きません

この3段目のロケットはかなり多様化しそうです

修業の1段目のロケット

活躍の2段目のロケット

自分らしく生きる3段目のロケット

と言えそうです

 精神科医の和田 秀樹 さんは

「50歳を過ぎたら、自分の好きなことをやったほうがいい!」

「60歳を過ぎたら、もっとやりたいことをやればいい!」

「70歳を過ぎたら、楽しい日々を謳歌しましょう!」

「80歳を過ぎたら、残存能力を最大限に活用しながらさらにやりたいことを続けましょう!」

「90歳を過ぎて、たとえ認知症になっても、やりたいことをやればいい

お金と体力があるのなら「老いては子に従え」と思う必要はありません!もっと自分らしく自由に生きてもいい

高齢になったら、意欲的に物事を考えて積極的に行動することを強く勧めています 

「40歳でFIREして好きなことをしながら生きる」

「75歳まで企業にお世話になって生きる」

「役職定年後は好きな○○を仕事にする」

スタートは小学校入学で同じでも、人生の着地は人それぞれ大きく違ってくると思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています