人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

脳の老化を防ぐ

思考と感情の老い

女性に対して男性はあまり老いに対する対策をしません

それでも同じ還暦でも見た目がけっこう違います

以前スーパーエイジャーという80歳でも素晴らしい頭脳の冴えと若々しい身体能力をもつ高齢者は何をしているか?というブログを書きました

スーパーエイジャーになろう 好奇心旺盛は脳が老化しにくい 私の母親はよく老後に備えて「貯金と貯筋をしておけ」と言っていました お金以上に筋肉が衰えた老...

今回はこれから老いが始まりだすX世代にスポットを当ててみたいと思います

X世代は1965年~1980年生まれの人たちであり、年齢的には40代中半から50代後半を迎える方が該当し、いわゆる働き盛りで企業では重要な管理職についてる人や、ノウハウの詰まったスペシャリストも多いでしょう

男性の場合、見た目の老いも気になりますが、思考力や感情が老いるのが怖いです

技術も考え方も、社会常識もどんどん変化していきますから

「俺って変化について行ってるのかな?」

とふと不安になる人も多いと思います

管理職になると自分に指図してくる人は極端に減るので、注意する人が少ない=自分の弱点に気づかないとなりがちです

生物は天敵の存在により進化してきたように、自分のペースで動いていれば、よほど強く意識しないと進化しないのだと思います

脳の前頭葉の老化が始まるX世代

精神科医の和田 秀樹さんの意見を参考にしてみます

「感情の老化」とは科学的な事象として言い換えると脳の前頭葉が老化するということだそうです

 前頭葉は40〜50代頃から萎縮し、目に見えるように老化し始めるといいますのでX世代はその渦中にあります

和田秀樹氏さんの「前頭葉の鍛錬」の具体的な方法を観てみると 

・変化や問題が起きても、それを恐れないで変化を楽しむ

・変化や問題を回避するのではなく「前頭葉を鍛えるチャンス!」と喜んで対峙する

と語っています

杓子定規な人はボケやすく、頭が柔らかく臨機応変な人はボケにくいというのは医学的にも正しいことのようです

 頭頂葉と側頭葉はルーティンワークで、脳のそれぞれの領域で分担が決まっていることと関係しているそうです

頭が柔らかく臨機応変な人は前頭葉が活発に働いて鍛えられるため、老化を防ぐことができているようで、変化に富む刺激的な生活のほうが前頭葉は鍛えられ、老化を防ぐことができると語っています

それ故に、望みもしないのに訪れる問題や変化にも、これを避けようとするのではなく、むしろ積極的に対峙して、問題解決に臨む心構えが大切ということです

「嫌なこと」と思わずに「よし、これは前頭葉を鍛えるいいチャンスだ!」と喜んでその変化や問題に向かっていくということがⅩ世代以上は大切です

また

・愚痴を言わない

・不都合なことが起こっても「不自由は発明の母」と考える

とも述べており「歳をとると愚痴っぽくなる」とよくいわれますが、愚痴っぽくなるのもやはり前頭葉の老化現象だそうです

やたら愚痴っぽくなるのは、前頭葉の老化により問題対応能力が低下して、何か不都合なことが起こってもなす術もなく、かといってその状況を受け入れることもできず、そのジレンマが「愚痴」という形で現れてくるとのこと

なるほど!これが愚痴のメカニズムか!と納得してしまいます

愚痴や文句を言うかわりに「考える」習慣をつけることしかなさそうです

考えることで前頭葉をフルに働かせれば、おのずと前頭葉は鍛えられ、問題解決能力もアップしていきます

日本人にとって「不自由は発明の母」とは、何か不都合なことが起こったり逆境に陥ったりしたときほど日本人は強く、創意工夫で乗り切っていく力があるからだそうです

歳をとっても苦労は買ってでもすべき

 他にもいろいろあります

二者択一にしない

「二者択一」「白か黒か」ではなく「これもあり」「それもあり」「あれもあり」とたくさんの選択肢を出してみることが大切なようです

これも「変化対応力」を鍛えるトレーニングになり、 社会問題に対して寄せられる論評を見ると、たいていは二者択一論に終始しています

どうも人は『どちらかに偏った意見を好む』『断定された意見を好む』ところがあります

以前トヨタの社長も「EV対ガソリンエンジンとかの二極化論争になっているが、選択肢はたくさんつくるべきだとづっと述べている」と述べてました

個人の問題、日常生活のなかのちょっとした選択のシーンでも「あっちかこっちか」的な傾向があり、最終的にはひとつの結論にまとめるにしても、選択肢は多いほうがよく「別の可能性」を考え「変化対応」する力を養うことにつながります

未来の予測や展望から「どうするか」を判断する

「これまでどうだったか」より「これからどうするか」 過去の経験だけで行動をコントロールするのではなく、未来の予測や展望から「どうするか」を判断することが重要だとも述べています

変化の激しい時代にはそんな前頭葉の未来型思考が必須で、 脳の前頭葉が果たしている役割のひとつに、頭頂葉や側頭葉など他の領域に蓄積された「これまでの経験」から総合的に判断し、自分の行動をコントロールすることがあります

つまり「これまでこうだったから、こうする」ではなくこれまではこうだったが、これからはこうなりそうだから、こうするという思考は前頭葉の未来型思考が不可欠なのです

失敗を恐れない

これは若い世代だけでなく、Ⅹ世代以上にも大切なようです

失敗の可能性のあることもやってみる、 自らの考えも、好奇心も「実行」「実験」なくしては、前頭葉にとっては何の意味も持たない

「未知の失敗が織り込み済み」の実験に挑戦し続けることが「脳の若さ」を保つ秘訣のようです

なにせよ興味を持ったらすぐに具体的「行動」に移すべきだということです

歳をとっても苦労は買ってでもすべき

多くの人は、記憶力が低下することで初めて「ああ、私もいよいよ老化が始まったか」と思うのですが、これは勘違いで、 記憶のインプットとその蓄積に関係するのは脳の側頭葉ですが、この側頭葉は前頭葉と比較すると老化が始まるのが遅いという特徴があるようです

記憶力が低下し始めるとっくの前に前頭葉の老化が始まっているというわけで「若い頃は視野が狭くても、歳をとって経験を積むほど多彩なものの見方ができるようになる」と一般的には考えられがちですが、これも大いなる勘違いだそうです

歳をとり始め「まだ側頭葉は健在だが、前頭葉は老化している」ときに特に目立つのが「以前はこうだったのだから、とりあえず、同じようにしておけば問題はない」という前例踏襲型思考です

これは前頭葉の「未来型思考」ができなくなってしまっているゆえに陥る思考法だと説明しています

怖いですね・・・

歳をとると「多彩なものの見方」どころか、過去の事例からしかものごとを考えられない、創造性も多様性もない考え方をしてしまいがちのようです

脳が老化してくると「自分に心地よい」ことを好むようになります

それゆえ、自分の都合のよいようにものごとを解釈し「自ら無理や苦労をすることを避ける、しなくなる」からです

「人生100年時代」「80歳まで働く時代」などになってくれば、40代・50代などまだまだ社会で活躍しなければならない時代になります

脳の老化防止のためにも「歳をとってからの苦労は買ってでもするもの」和田 さんは述べています

『見た目の若さ』『体の若さ』『脳の若さ』は三位一体ですね

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

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