最初は新しいテクノロジーを批判する
「AIに仕事を奪われていく」という言葉が蔓延しています
この言葉を繰り返すと『テクノロジーの進歩は危険』という考え方に直結します
パソコンが登場した時、インターネットが登場した時、スマホが登場した時、同じように否定する人がたくさんいました
とある団塊の世代の方に聞いたんですが「俺がいた会社は電卓が登場した時、会社は電卓の使用を禁止した」と驚きの禁止令を話していました
「計算能力が著しく劣る」という理由だそうです
なんと半年間使用禁止令が出たそうです
テクノロジーは人の生活を便利にするために生まれてきたので
「自動車の登場は人の足腰を弱くする」
「携帯電話の登場は電話番号をおぼえていた暗記力を弱くする」
「エアコンの登場は我慢する力を弱くする」
人を弱くする一面もありますが、その何百倍も恩恵を受けます
電卓の使用は、誰でも簡単に、早く、正確に計算できるので仕事の効率は間違いなく上がります
これからも便利さを追求してテクノロジーは進歩し続けると思いますので、マイナス面ばかり見ていると本当に疲れると思います
知能と知性 は違う
知能とは正解のある問題を出来るだけ早く正確に答えを導き出す能力のことです
こちらはどんどんテクノロジーに任せていけばいいと思います
知性とは答えのない世界で最適解を導き出す力で、変化に対応する能力です
社会主義が良いか民主主義がいいか、共産主義か資本主義か・・・は知性が導き出すべき問題は多くあります
人工知能と言いますが、人工知性とは言いません
知性は人間だけにあります
人間は知性で勝負する生物で、知性を磨き続ける生涯になると思います
暗記力を中心とした学習能力は18歳くらいがピークですが、知性のピークは人それぞれとはいえ60歳前後と言われ、その後、下降していく人、全く下降しない人など様々です
「俺は間違わない!俺は変わる必要がない!」となれば頑固老人となり、どんどん変化から取り残されます
万物流転・諸行無常「世の中に変化しないモノなんてない」という姿勢の人は知性の進化をし続けます
「知りたい」「考えたい」「議論したい」という知的欲求や好奇心は脳を進化させる原動力のような気がします
知性を磨くことに興味が亡くなった時に人は老いていくのだと思います
知恵の意味
「知恵を出せ!」と言われると、何か新しい革新的なアイディアを考えろと言われているように感じます
知恵とは「恵まれしを知る」ことで、自分の身の回りにある有難いことにまずは気づくことです
蛇口をひねれば水が出る
スイッチ一つで電気がつく
東京から大阪だって数時間で行ける
知りたい情報や知識がすぐにわかる
などなど、どこかの顔も知らない誰かがありがたいものを考え作ってくれたから世の中が良くなった
よく観るとこの世の中はたくさんのありがたいであふれている!
「だから私も誰かが喜ぶことをしなくては!」
「人生は喜ばせ合戦だ!」
「世の中を良くするため、誰かを喜ばせる為、知恵を出そう!」
という喜ばせ合戦参加の為の『知』が知恵だと思います
知恵を出すことにより、誰かが喜び、世の中が少しだけ良くなる・・・
そういう想いから発せられた『知』だと思います
知能・知性・知恵を備えた人間は生き方によっては素晴らしい生物だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました