熱中体験
学問の最高峰である東京大学の合格率ってどのくらいなんでしょう?
高校生が1学年あたり約100万人強で東大に合格する人が 約3100人
1万人に3人しか東大には行けません
大学時代の教授には何人かおりましたが、身近な友人にも会社の同僚にも東大卒はおりませんので「どんな人が東大に行くのか」はよくわかりませんが「がり勉で遊ぶことなんかない子供」というイメージがあります
実際の東大に合格する学生の共通点は『何かにすごく熱中した経験がある』ことだそうです
他にも多く見られる点は
・学校の授業を大切にし、塾などには頻繁に通っていない
・クラブ活動を熱心にしている生徒が多い
・友人が多い=人間関係を作る力(人間力)に長けている
・よく遊ぶが、勉強と遊びのメリハリがある
・集中力が素晴らしい=物事を始めて終えるまで一心不乱に打ち込める
・幼児期に本を読了することの喜びを知った体験がある
・忍耐力がある
・親子の関係もうまくいっている
・どんな問題も肯定的に捉えて乗り越える力がある
・できない問題があっても、その問題点を分析し対策を立てればできるようになることがわかっている
勉強ばかりし、遊ばず、友人も少なく、親は鬼のように厳しい・・・というイメージではありません
東大合格の子の家庭
多くの東大合格者を見続けている東進ハイスクールの林修先生によると
東大合格3つのポイントは
①母親のことが大好き
②親から勉強しろと言われなかった
③完璧主義ではない
「母親が手をかけてきっちり育てているので、子供はそんな母親のことを大好きになるからマザコンになる。そして親が子供のことをちゃんと見ているから、勉強しろなんて言わないのです。 できる子というのは自分に自信があるので、できないことをできないと率直に認めて、得意科目をさらに伸ばすことを考える」と林先生は語ります
お母さん大好き、お父さん大好きと言える子は『幸福感の高い子ども』です
幸福感が高ければ、将来に希望が持てます
自分に自信が持ています
目標目指してがんばれます
自発的で積極的なやる気である「内発的動機づけ」の研究によると、内発的動機づけが高まるためには「重要な他者」から受け入れられていることが必要です
つまり、母親から全面的に受け入れられ、愛されていると実感し「お母さん大好き」といえる子は、やる気が高まる土台を持っていることになります
脳はストレスに弱いので、家庭の不和・親子関係の軋轢が長く続くことは、良いことではないそうです
母親が大好きな子どもは、ストレスなく・のびのびと育ち・脳も健康的に発達するとのこと
親が子供のことをちゃんと見ているから「勉強しろ」なんて言わない
親が上手に「環境」を整えている= すっと勉強を始めやすい環境が整っている
親が子どものことを良く見ているので、子どもに無理強いすることはなく、その子に合った効果的な方法を考え出せる
内発的動機づけの研究によれば〈無理強い〉や〈子どもを操ろうとする露骨な態度〉はかえって子どものやる気を奪うそうです
できる子というのは、自分に自信があるので、できないことをできないと率直に認め完璧主義ではないそうです
心理学の〈ヤーキース・ドットソンの法則〉によれば、成功しなくてはならないと思い込みすぎるとパフォーマンスが下がるそうです
自信のない人は「自分もやればできる」などと語りながらそれを言い訳にして、いつまでたってもチャレンジせず行動しない人だそうです
親の愛情が最大のポイントのようです
人を感化させる能力
「人は本来怠け者だから厳しく管理しなければだめ」
というリーダーは多くいますが、これは三流だということがよくわかります
東大に受かる子供は「お母さん大好き」
親は「子供をよく見ている」など親子関係は良好です
武者小路実篤の『仲良きことは美しきかな』
聖徳太子の『和を以て貴しとす』
西洋の童話『北風と太陽』
でも人と人のつながりの重要な核を表しています
核心をついた言葉は何千年経っても風化しません
東洋では古来より『徳』を最も大切なものとして説いていますが、
徳=修養によって得た自らを高め、他を感化する精神的能力 とあります
『和』『徳』などが『財』『知』より人間にとって大切なものだということがよくわかります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました