新しい仕事は増えていく
退職代行というサービスがあるそうです
本人に代わって「会社を辞めます」と伝えてくれるサービスですが、最も強烈なカスハラ=カスタマーハラスメントを受ける仕事の一つだそうです
初めて退職代行業を聞いた時は「なんでそんなことも自分でいえないんだろう?世も末だ!」と思いましたが、仕事現場を見る限り退職される企業の罵声は凄いものがあります
「なんで本人でなく、わけのわからないサービス会社から電話が掛かってくるんだ!」という気持ちはわからないでもないですが『最近の若い奴らは軟弱だ!こんな退職の仕方をするなんて許せない』と考えるか『こんなサービスを利用されるなんて、社風と制度を見直す必要がある』と考えるのかで、企業の成長度も変わってきます
よくすぐ辞める社員を現場の管理者のせいにする会社がありますが、意外に採用業務の担当者に問題がある場合が多いです
「補充すればいいや!一人は一人!」で選考=選ぶという作業がない場合もあります
他にもサービス業を中心にカスハラは厳しくなっていきそうです
平成に認定されたクレーマーですが、令和に入りいよいよ許されない存在になってきました
「お客様は神様でございます」は昭和の文化となりました
平成はハラスメント対策・令和はSNSの誹謗中傷対策
地区によっては深刻なタクシー不足で、アプリによる配車サービスが進歩していますが、こちらは「お客様がドライバーを評価する」だけでなく「ドライバーもお客を評価する」評価の仕組みになってるそうです
ということは評価の低いカスタマーは配車の優先順位が下がるということです
・日頃のうっ憤をクレームを言うことで憂さ晴らししている人
・年功序列で高い役職のままリタイアして自分を偉いと未だに思っている老人
・金を払う方が偉いに決まってるという固定観念のある人
・とにかくキレやすい人
この辺の人が撲滅されそうで、上記の人から見れば「生きにくい世の中になった」とかんじますが、接客をする人は生きやすくなっていきます
3次産業はもはや全産業の70%を占めます
ハラスメントとは「いやがらせ」のことなので『嫌な思いをしない世の中をつくる』という意味では、少しずつですが人類は進歩しています
中国では信号無視をしたドライバーをカメラで記録し、本人が通ると交差点に顔を映し出すそうです
日本でもレジのカメラで撮影し、AIが記録して、カスハラ常習犯はマークする必要があります
ブラックリストの人は顔認証されて「あれ?店の自動ドアが開かない」などなるかもしれません
さらにSNSの誹謗中傷も法制度が整っていくと思います
『表現の自由』と『言葉の暴力』のバランスをとりながら進化していくのが令和の時代となりそうです
耐えたⅩ世代・戦ったY世代・仕組化するZ世代
Ⅹ世代の前の世代は「権力・財力・知力に勝る人間が絶対」の高度成長期のモーレツ時代でした
「24時間戦えますか?」というCMを学生の頃見ながら「社会とはこういう場所だ」と悟ったのを覚えています
Ⅹ世代のほとんどはバブル崩壊後に社会に出て、長い低迷が続く経済の中、モーレツ世代の上司の下で働きます
会社組織ではセクハラ・パワハラという言葉も生まれましたが「仲間の社員を訴えるなんてとんでもない」と耐える社員が多かったです
Y世代になってくるとハラスメントとは断固戦うという社員が増えていきます
この世代はインターネットの普及があり「世界はどうなのか?」「こんな意見を述べている人がいる」と情報収集をし、おかしいものは鋭く指摘していきます
21世紀になり『今まで強かったものが、弱いとされているものに負けるようになるという波動変化』の影響なのかもしれません
また2000年かけて徐々に波動が変化し「力が正義」という時代は終わっていきそうです
Y世代に昭和の俺様管理職は駆逐されていき、常識ある管理職が生き延びていきます
会社組織内で生まれたハラスメントの波はモラルハラスメントなど、社会へ、家庭へ広がっていき、いよいよ「お金を払う方がえばるという行為を許さない」というカスハラにまで波及していきます
Y世代の意志は確実にZ世代に引き継がれて、ハラスメント対策は仕組化されていきます
昭和のモーレツ世代が当たり前のことが、令和に社会に出たZ世代には『異常な人』に写ります
戦う戦わないの前に『異常者から逃げ出す』という発想になり、それが退職代行のようなサービスを生むのだと思います
「何でもかんでもハラスメントにしやがって!」というモーレツ世代はリタイアしだし、Z世代は役職定年しだし、Y世代が管理職になり、Z世代がその文化を引き継いでいきます
ハラスメントの取り締まり強化は、生きにくくなる人と生きやすくなる人をハッキリ分けていきそうです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました