日本人の投資の少なさ
「日本人はリスクが嫌いだから株などの投資はしたがらない」ということをよく耳にします
日本人の家計の金融資産構成の投資の占める割合は15%前後です
対して米国は50%強
ユーロ圏は32%前後
日本人は株式などの投資を「危ない橋」だと思ってる方が多いです
日本人の現金・貯金は53%前後
米国は13%
ユーロ圏は33%
平成の前期までは日本の貯金金利は7~8%と高かったですから、安全資産である貯金神話が根強いのはよくわかります
米国は日本と違い〈終身雇用でない〉〈退職金が無い〉で自己防衛意識が強いので、連動してマネーリテラシーは高校生くらいから強いです
「学校を出て就職すれば最後まで企業が面倒をみてくれ、最後は多額の退職金がもらえる」国と、そうでない国では当然マネーリテラシーは違ってきます
良い環境があだとなり「国が何とかしてくれる」「会社が面倒をみてくれる」が強くなり、自己防衛意識が弱くなる環境だったと言えます
中学校の家庭科の授業に『金融教育の授業』が追加されましたが、個人的にはリーマンショック辺りで取り入れるべきだったと思います
サラリーマンは副業?
リーマンショックの少し後、会社が『早期退職者を募集』したことがありました
当時の私は年齢的に該当しなかったわけですが、元上長2人が早期退職しました
当然「これからどうするのか?」を聞きます
「上乗せされた退職金も株に突っ込めば今の給与と買わない金額が得ることができる」
「早く始めた方が複利の力を利用できる」
「複利は人類最大の発明だ!」
正直「何言ってんだかわからない!」というのが当時に私です
知り合いのリフォーム会社の社長に聞いた話では20代のOLの女性が中古賃貸物件を買いまくって『家賃収入月間400万円』だそうです
こちらも「何で働いてるのかわからない!」といのが当時の感想でした
「なぜ仕事辞めないの?」と聞くと
・サラリーマンは融資が受けやすい
・厚生年金や保険を会社が入ってくれている
・規則正しい生活になる
・ライブに行く仲間がいる
・カラオケ仲間と飲みに行く仲間がいる
・従業員食堂を利用でき安く健康にもいい と答えたそうです
「これが働く理由???」と思いました
「サラリーマンは素晴らしい副業」と言うのが彼女の口癖のようです
当時の私はマネーリテラシーという『知』が無かったと言えます
経済学の授業で教わった『富は知のないところから知のある方へ流れていく』ということは理屈では理解はしてましたが「現実こういうことか」とわかるには時間がかかりました
インデックス投資している人・不動産投資している人は『知があるだけでなく行動した人』ともいえます
自己防衛意識もあがってくる
投資には嫌悪感を抱き強い貯金信仰の日本人ですが、さすがに長引く不況で投資をする人は増えています
『窮すれば通ず』というより『窮すれば変ず』なのかもしれませんが、将来の不安から少しづつ投資に対して行動に移す人が多くなったと思います
・今や貯金金利は無に近い状態
・終身雇用は金属疲労をおこしている
・退職金は減り続け無くなる方向
・各種手当は無くなる方向
・企業の寿命は短くなる方向
・少子高齢化で経済は縮小方向
・世界的に優れていた日本の年金制度は34ヶ国中29位に落ちました
日本の年金制度は内容的には良いのですが『持続可能性』で大きくポイントを落としています
環境が悪くなれば自己防衛意識は強くなります
変化を嫌う日本人ですが『セロトニンSS型民族』の為、不安感は非常に強いです
世界は人口は増え続け、貧困層もどんどん中流層に代わってきていますので地球全体の経済はまだまだ伸び続けます
不安感の増加の力が投資を後押しするのではないかと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました