陰占は無意識の自分 日干は自分のあるべき姿
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識=自覚があるものでに対して、陰占は無意識=自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
『辛』は「しん」「かのと」と読み、陰の金性で宝石や貴金属を表し、一言で表現すれば『柔鋭』でダイヤのように他の鉱物とは違うという特別意識・美意識の強いのが特徴です
宝石はきらびやかで価値が高く、辛の人もプライドが高くて自意識が強い気質です
人々にもてはやされ愛されるのが理想で、見かけによらず目立ちたがり屋なところがあります
品位があり、純粋で傷つきやすいナイーブな人です
理想が高く、美的感覚が鋭いためおしゃれな人も多く、粗野な人とはそりが合いません
表面的には華やかで軽快な人に見えますが、激しい気性と傷つきやすい脆さが同意した人で、人の思惑を気にするので内面の疲労は大きい方です
人の心や時代を見抜く鋭さがあり、時として冷たく見られるところがあります
他の石と見分けがつかなかった原石が磨きに磨かれ宝石になるように、自分を磨くことには決して気を緩めない人です
虚飾を嫌い、ひたすら本質を見極めようとする完全主義者と言えます
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
仕事と恋愛傾向
確固たる価値観をもち、審美眼も鋭く、ありのままの自分をしっかり把握して評価できる客観性をもっているので、自己評価の甘いいい加減な人間には厳しいところがあります
反面、情の深いところがあり、理と情の狭間で対人関係において常に葛藤が付きまといます
洞察力に優れ、他人の気持ちを察する能力も高く、他人の無言の要求も見抜きなんとか応えようとする一面もあります
仕事ではオリジナリティーに満ちた創造の世界で満足感が得られます
人から引き継いだものでも必ず自分のカラーを吹き込みたがります
「破壊の上に創造する」「何もないところに創造する」のが性に合っており、非常に個性の強い表現を好みます
短期集中型で、自分にしかできないことを模索して、他者にはない自分独自の才能でそれを実現することを理想とします
辛の人は、依存心をもたず、悩んだり苦しんだりして自己と戦って生きてきた人と、過保護な環境に甘んじて自分磨きをしてこなかった人で、宝石と石ころくらいの大きな差があります
恋愛に関しては、幼いころから理想の恋人像を大切に胸にしまい込んでる人です
ふつうは年齢とともに恋愛対象の好みも変化していきますが、辛の人は「こういう人」と決めたものをずっと夢に描いていたりします
自意識が強いので相手の理想も高い方で、自分から告白も滅多にしませんが『相手にとって気になる存在』になる技には長けています
相手が自分の手に落ちるまでのシミレーションをしっかり頭の中で組み立て、相手の気持ちを推し量って、自分の思い描いたストーリーの通りに進展させようとします
社会性は弱い方ですが、こと恋愛においては非常に根気がある方です
他の十干との相性
甲との相性は鈍感な甲が無意識に繊細な辛を傷つけがちなので、そのことを甲が自覚することが大切です
乙との相性はハサミで草花を切ってしまう関係なので、乙は不安を感じがちで辛がいたわるように付き合うことが大切です
丙との相性は太陽が宝石を輝かせる関係で、丙といると辛は輝きを増す理想の関係です
丁との相性は火と丁に宝石が焦がされる関係で、ほどほどの付き合いにすれば丁が辛を引き立ててくれ力を貸してくれる存在になるので、バランスや距離感が重要な関係です
戊との相性は戊のエネルギーを辛が知らず知らずのうちに吸い取ってしまうので、それをわきまえて付き合うことが大切です
己との相性はおっとりのんきな己とコツコツ努力する辛は、辛の方が愛想をつかしがちで、価値観の違いを理解し合うことが大切です
庚との相性は鉄と宝石の関係で、辛は庚が激しく感情的になっても、庚には悪意がないことを理解し寛大に接することです
辛との相性は宝石と宝石同士の完全主義同士でお互いにシビアでクールなので、出来るだけ気持ちに余裕をもって、小さいことに拘らずに付き合っていくのがいいです
壬との相性は宝石と大河の関係で、宝石が水で洗われキラキラ輝くいい関係です
癸との相性は何かに拘る辛と気まぐれで移り気な癸の関係はなかなか発展しないので、相違点をフォローし合い、相手の性格を認め合うことが大事です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました