陰占は無意識の自分 日干は自分の核となるもの
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識=自覚があるものでに対して、陰占は無意識=自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
『甲』は「こう」や「甲木=こうぼく」「きのえ」などと読まれます
陽の木性で、特徴を一言で表すと『直』=まっすぐ となります
天に向かい真っ直ぐに伸びる大木を表し、ストレート・頑固ですが、大木は倒されると身動きが取れないので挫折を恐れる部分もあります
樹木は長い年月をかけて力強く高く太く育つように、日干が甲の人も高い目標を達成しようという強い気持ちをもっています
樹木が大きく育つには根から養分・水分を吸い上げることが必要ですが、この成長の為の養分が『人脈』『自身の経験と実績』『財力』『努力』となります
「直」というだけありまがったことが嫌いで正直な人が多いです
おっとり、のんびりしているように見えて、独立独歩の気概にとんだストレートな剛直さをもっています
周囲に何と言われようが自分が納得しない限り我が道を突き進み、ちょっとやそっとでは主義主張を変えることはありません
自分のペースを乱さず、一途な姿勢と秘めたるファイトで着実に目標に向かっていく人なので『大器晩成型』の人が多いです
頑固な人も多いですが十干の中では最も付き合いやすい人です
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
仕事と恋愛傾向
甲の人には人を癒す能力があり、苦労を重ね大木となった甲は非常に安心感があります
他人ができること、他人の持っている知識を積極的に自分に取り入れ、安定した向上を目指す姿勢に人は頼りになる人という気持ちを抱きます
大地にしっかりと根を張り、常に上を目指して努力を重ねるのが甲の人なので、フリーターなどで細々と生きていくのは性に合いません
自分の望む一定以上の生活レベルをキープするために日夜努力するタイプです
何よりも安定を優先した職業選択をするので、きちんとした組織に加わって仕事に就くべきだといえます
恋愛の進め方は若干昔かたぎなところがあり、一直線で正攻法です
一歩一歩段階を踏みながら恋人との距離を詰めていきます
パートナー選びは慎重な方で、一歩一歩進みながら「本当にこの人でいいのか?」と見定めているところがあります
見かけよりも恋愛に対しては慎重です
他の十干との相性
甲との相性は同じ大木と大木で、お互いに支え合い、励まし合うことができる関係でで相性はよく、仕事のパートナーや友人として最適な相手で、どちらかが犠牲になるとかではなくお互いがお互いを引き立てて、良好な関係を長続きさせるのが理想です
乙との相性は大木につる草が巻き付いているような状態でお互いに利益をもたらす関係といえ、兄弟のような関係です
丙との相性は太陽と樹木の関係で、丙から多くの恩恵を受けることができ、丙も甲の成長を見守り続ける無償のサポートをしてくれるので、苦労少なく成功する関係です
丁との相性はたいまつや焚火の丁の燃料となるのが樹木の甲で、甲が丁に尽くす関係で、あなたがいるからこそ相手が引き立つ関係といえ、お互いになくてはならない関係になっていきます
戊との相性は高山の大木で甲にとっては育ちにくい環境を表し、不毛の地にたった一人という状況で相手から協力が得られず孤立無援という状況ですので、お互いに相手のことをよく理解して協力し合える努力が必要です
己との相性は大地が大木の甲をしっかり支えてくれる関係で、大木の根が張れば大地も崩れませんのでお互いに助け合う安定した関係を築けます
庚との相性は斧が大木を切り材木にし、それが家具や薪になるという状況を表すので、甲にとっては庚は目の上のたん瘤のように感じますが、甲を引き立ててくれる存在です
辛との相性は大木と宝石で、鈍感な甲と繊細な辛の関係になりやすく、甲が傷つける気持ちが無くとも無意識のうちに辛を傷つけてしまうことが多いので注意が必要です
壬との相性は海や大河と大木の関係なので、お互いにあまりメリットのない関係で上手くやっていく努力が必要です
癸との相性は雨と樹木の関係で、雨によって樹木は育てられるという意味ではいい関係ですが、冬生まれの癸の場合は冷たい水で木の根を弱らせたりしますのでいい関係ではありません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました